今週のお酒ニュースまとめ】25年2日5日～2月11日号

2025年2月11日2025年2月28日

2月8日(土)に第1回となるプレミアム和酒フェスに参加してまいりました！
プレミアムと銘打つだけあって、1万円以上する高価格帯のお酒が飲み放題という未知の経験をいたしました！
初めて飲む銘柄もいくつかあり、驚きと発見が連続する、非常に印象的なイベントでした！

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.岐阜県の酒造組合カンボジア市場を開拓
②.酒粕から抽出したアルコールを使用した蒸留酒づくりの拠点「早苗饗蒸留所」が開業
③.ニトリHD、国際物流を活用し北海道産日本酒の輸出を支援

➀.岐阜県の酒造組合カンボジア市場を開拓(詳細はコチラ)

東海4県の日本酒輸出が広がる中、岐阜県の酒造組合がカンボジア市場に着目し、新たな市場開拓を進めています。東濃地方の酒蔵で構成される多治見酒造協同組合は、市場が未成熟であることに着目し、2023年にプノンペンの高級ホテルや商業施設で日本酒フェアを開催しました。

フェアを企画した中島大蔵氏は、「カンボジアは経済が発展している一方で、他国よりも酒類の規制が緩く、日本酒を広めやすい環境にある」と指摘しています。すでに大手ブランドが市場を占めている米国などとは異なり、カンボジアは市場が未成熟であり、参入のチャンスが大きいと考えられます。

中島氏が社長を務める「千古乃岩（ちごのいわ）酒造」（岐阜県土岐市）も、香港を皮切りに、日本酒の魅力を世界に伝える展示会へ出展し、現在では、カンボジアをはじめ、ベトナムやタイなど東南アジア諸国にも販路を広げています。ラベルを海外で好まれる絵柄付きに変えるなど、取引先の要望に応じて細かな工夫も凝らし、現在は売上の約4割が海外市場からのものになっています。

カンボジア市場は、経済成長に伴い中間層の購買力が高まりつつあり、今後さらに日本酒の需要が拡大することが期待されます。

カンボジアへの注目がますます集まっていますね。カンボジアで楽しめる日本酒の選択肢が増えるのは私としても喜ばしいです！

②.酒粕から抽出したアルコールを使用した蒸留酒づくりの拠点「早苗饗蒸留所」が開業(詳細はコチラ)

　秋田県男鹿市でクラフトサケ醸造を通じた地域活性化を進める「稲とアガベ株式会社」の関連会社、株式会社SANABURI（代表：齋藤翔太氏）は、酒粕からアルコールを抽出し、新たな価値を生み出す蒸留所「早苗饗（さなぶり）蒸留所」を開業しました。

この蒸留所の設立は、酒造りの過程で生じる酒粕や残留アルコールといった、これまで廃棄リスクが高かった副産物を活用し、新たな可能性を生み出すことを目的としています。これまでにも、同社は食品加工場「SANABURI FACTORY」を開設し、動物性原料を使用しない代替マヨネーズ「発酵マヨ」などを開発してきました。その延長線で、「早苗饗蒸留所」では酒粕由来のアルコールを蒸留し、スピリッツ、ジン、リキュールなどを「JAPANESE CRAFT SPIRITS SANABURI」として展開していきます。

開業を記念し、実験酒の第一弾として、和歌山県有田川町のかんじゃ山椒園の山椒を使用したスピリッツ「SANABURI SPIRITS 山椒 prototype01」を数量限定で2月5日（木）10:00より販売しました。

利活用の難しい酒粕を無駄にせず、蒸留酒に姿を変える仕組みは、持続可能な酒造りのモデルとしても注目ですね◎

③.ニトリHD、国際物流を活用し北海道産日本酒の輸出を支援(詳細はコチラ)

　北海道の酒蔵が日本酒の輸出に力を入れ始める中、ニトリホールディングス（HD）は、自社の国際的な供給網を活用し、道産日本酒の販路開拓を後押ししています。

ニトリHDは、中国の工場で生産した商品を日本へ輸入しています。その際に使用したコンテナは、日本から中国へ戻る際に積載スペースに余裕が生じます。この空きスペースを活用し、日本酒を中国へ輸出する仕組みを構築しました。

全国的に日本酒の輸出量は増加傾向にあるものの、道産日本酒は知名度の低さなどから伸び悩んでいました。しかし、近年は温暖化の影響で酒米の品質が向上し、全国新酒鑑評会やフランスの日本酒コンクール「Kura Master」などで高評価を得る銘柄も増えています。この追い風を受け、道産日本酒の輸出拡大に向けた取り組みが進んでいます。

今後も、ニトリの物流ネットワークを活用し、道産日本酒のさらなる海外展開が期待されます。