【今週のお酒ニュースまとめ】26年9月9日~9月15日号

先週、輸出のパートナーである南部美人を訪問しました。

今回の訪問では、観光客に向けた「toC」と、輸出を見据えた「toB」の両面から酒蔵を見学させていただき、大変参考になりました。
toCの視点で特に印象的だったのが、南部美人が打ち出す「エンタメ蔵見学」です。蔵の中には、訪れたお客さんが楽しめる仕掛けがいくつも散りばめられていました。
「良い酒を造る」だけではなく、「品質を維持して世界へ届けること」、そして「酒蔵を訪れた人をファンにすること」。酒造りとファンづくりの両輪をしっかりと回している、稀有な酒蔵だと感じました。
こうした酒蔵が増えていくことが、国内外における日本酒需要の拡大につながっていくのだと思います。

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①「Oriental Sake Awards 2026」のメダル受賞酒発表
②「SAKE PARK」第7弾、MIYASHITA PARKで開催決定!
③ヨドバシカメラ、東京・池袋の大型店に酒類専門売り場

①.「Oriental Sake Awards 2026」のメダル受賞酒発表(詳細はコチラ)

 香港の国際日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2026」のメダル受賞酒が、2026年9月9日(水)に発表されました。
酒類専門家がブラインドテイスティングで審査を行い、アジアの消費者に好まれる日本酒を選出することで、アジア市場に向けた輸出戦略の一助となるコンクールを目指しています。今回で5回目の開催となります。

「Oriental Sake Awards 2026」審査の様子

各部門で「金賞」「銀賞」「銅賞」が選出され、最高得点の出品酒が「部門チャンピオン酒」となります。さらに、すべての「部門チャンピオン酒」の中から、最高賞として「Sake of the Year」が選出されます。「Sake of the Year」は、10月29日(木)に発表されます。

公式サイトの結果発表は、こちらをご覧ください。

日本酒の輸出において、アジア市場は全体の6割以上を占める、最も大きな市場です。その中でも香港は、500~600銘柄が流通する成熟した日本酒市場の一つです。
香港では、以前の「有名銘柄」「フルーティーな純米大吟醸」を選ぶ段階から、山廃、古酒、貴醸酒など、それぞれの味わいや個性を理解し、自分の好みで選ぶ段階へと市場が変化しています。
香港市場の変化は、他のアジア市場が今後どのように成熟していくのかを考える上で、一つのモデルケースになると思います。

②.「SAKE PARK」第7弾、MIYASHITA PARKで開催決定!(詳細はコチラ)

2023年春に、渋谷 MIYASHITA PARKにて1回目の開催を行ったSAKE PARKが、この秋に7回目の開催を迎えます。

「SAKE PARK」7杯

今回は、豪華な酒蔵の出展に加え、イベントの目指す世界や思いに共感したアーティストの出演も決定しています。秋、実りの季節の開催に重ね、「五穀豊 醸 -Music For SAKE-」と題して、実りへの感謝や祈りの気持ちを、音楽とSAKEで表現します。
参加酒蔵は、北は北海道から南は長崎まで、全国から有名酒蔵とクラフトサケ醸造所が約28社集結します。

 日本酒のすそ野を広げるためには、すでに日本酒が好きな人だけではなく、これまで日本酒に強い関心を持っていなかった人と、どこで接点をつくるかが重要になります。
その点で、SAKE PARKは「音楽」「食」という、日本酒以外の入口を打ち出しているのが大きなポイントです。実際に足を運んでみると、既存の日本酒イベントではあまり見かけない層の参加者も多く、新しい人たちに日本酒が届いていることを実感します。
日本酒と新しい顧客層との接点をつくる上で、注目したいイベントです。

③.ヨドバシカメラ、東京・池袋の大型店に酒類専門売り場(コチラ) 

ヨドバシカメラは10日、西武池袋本店(東京都豊島区)に出店したマルチメディア池袋地下1階に、酒類専門売り場「Liquor World(リカーワールド)ヨドバシ池袋店」を19日にオープンすると発表しました。池袋駅直結の好立地を生かし、ショッピングの合間や仕事帰りに気軽に酒類を購入できるようにする狙いです。

「Liquor World(リカーワールド)ヨドバシ池袋店」がオープンします

売り場面積は約244㎡。日本酒やワイン、ウイスキー、スピリッツなど約3500アイテムをそろえます。関東初出店の日本酒テーマパーク「Yodobloom SAKE 池袋店」も同時オープンします。Yodobloom SAKEは、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が認定した「唎酒師」のガイドで試飲をしながら自分好みの日本酒を見つけられるサービスです。

 日本酒は銘柄数が非常に多く、一般の消費者にとって「どれを選べばよいのかわからない」ことが、購入時のハードルの一つになっています。そのため、今回のように唎酒師のガイドと試飲を通じて「自分の好み」を見つけ、そのまま購入につなげられる売り場は非常に興味深いです。
また、日本酒を目的としない人とも接点を持てる場所に展開している点にも大きな意味があります。「日本酒を買いに行く場所」ではなく、日常の買い物の中で日本酒と出会う場所を増やすことは、日本酒の裾野を広げる上でも重要だと思います。

😀{引き続き、著書「酒ビジネス」は好評発売中です。改めて申し上げますが、単なるお酒図鑑ではなく、お酒の流通について学ぶことができます。また、日本酒の歴史について網羅的に学ぶことができます。「ワンカップ大関から学ぶ容器の世界」「八海山に学ぶ酒ビジネスの世界」など業界の方だけではなく、業界外の方にも興味を持っていただける内容になっています。まだご覧になっていない方は、是非チェックしてみてください🍶✨

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