カンボジアで清酒をはじめ、ジン、焼酎、ビールをつくる「Fungi Art(フンギアート)」チームのメンバーとして、ICC KYOTO 2026に参加しました。
ICCは、スタートアップなどが自らの事業についてプレゼンテーションを行う、日本最大級のピッチイベントです。
予選では、カンボジアで製造するSAKE(≒日本酒)を提供しました。
日本の米ではなく、カンボジアのインディカ米を使用し、精米をせずに醸造する珍しいタイプのお酒です。
実際に飲んでいただくと、率直に「おいしい!」という声をいただき、非常に大きな反響がありました。
準々決勝では、カンボジア産のハーブをふんだんに使用したジンを提供しましたが、惜しくも敗退となりました。
我々チームのテーマは、単に海外でお酒をつくることだけではありません。日本が培ってきた発酵技術を、世界へ届けていくことです。
今回、ICCに「海外枠」として参加したことで、改めて「海外にはばたく酒とは何か」を審査員の皆さんに問い直す機会となり、一石を投じることができたのではないかと感じています。改めて、海外×日本の酒として、発信を継続し行く重要性を痛感しました。
今後も、海外に関するメールマガジン含めて発信を継続してまいります。
それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨
🍶トピック🍶
①吉乃川がブランド刷新(新潟県)
②菊水酒造が新潟空港とコラボ!“日本酒蛇口”
③人材育成で日本酒の伝統文化継承 西条酒造学校の復活へ
①.吉乃川がブランド刷新(新潟県)(詳細はコチラ)
新潟県の老舗酒蔵である吉乃川株式会社は、国内の日本酒消費が落ち込む現状を受け、ブランドの全面刷新を発表しました。自社の酒質を「美味淡麗」と再定義し、ロゴやラベルデザインを川の流れをモチーフとしたものへと一新しています。

川上将司代表取締役常務(写真右)
吉乃川の新たな定番商品で、伝統的な清酒の味を引き継ぎつつ、現代の食卓に合う食中酒として、「清流美」と、若年層でも楽しみやすい低アルコールの「渓流美」という新銘柄を投入します。日本酒を特別な日の嗜好品としてだけでなく、日常的な飲料としての地位を取り戻すことを目的としています。
また、リブランディングに先立ち、約3年前から新しい垂壺や酸化防止ポンプ、低温瓶貯蔵を導入。品質向上を目指した設備投資も実施してきました。伝統を守りつつも、最新の設備投資を通じて品質向上を図り、幅広い世代へ日本酒の裾野を広げる挑戦が始まります。
長年親しまれてきた「吉乃川」ブランドを刷新するという大胆な戦略です。単にラベルを変えるだけではなく、酒質・商品構成・設備まで一体で見直しており、知名度の高い酒蔵としては、かなり珍しい事例です。
ブランドは長い時間とコストをかけて育てるものであり、既存の認知やファンを考えれば、変えること自体に大きなリスクがあります。それでも、日本酒を取り巻く市場環境や消費者の変化を捉え、これまで築いてきたものを守るために「あえて変える」という決断は非常に興味深いです。今後、消費者や流通からどのような反応が得られるのか注目したいと思います。
②.菊水酒造が新潟空港とコラボ!“日本酒蛇口”(詳細はコチラ)
新潟空港内で実施されている「新潟で乾杯」ブース内で、菊水酒造の日本酒が蛇口から出る体験型イベントが、期間限定で開催されています。

利用者は専用の乾杯パスポートを購入することで、自身の手で日本酒を注いで楽しむことが可能です。新潟の豊かな食文化を発信するブースの一環として実施されており、SNS上でも大きな話題を呼んでいます。この企画は、空港利用者へ向けてセルフサービス形式の新しい試飲体験を提案し、地域の魅力を広く伝えています。
「蛇口から注ぐ」という企画を観光コンテンツに織り交ぜているのが興味深いです。特に空港は、旅の最初と最後に地域の魅力を伝えられる重要な場所なので、日本酒と郷土料理を一緒に楽しんでもらうことで、新潟の食文化そのものを記憶に残すことができます。菊水酒造さんの企画ですが、酒蔵単独でのPRだけでなく、日本酒そのものを発信する取り組みにもなりそうです。
③.人材育成で日本酒の伝統文化継承 西条酒造学校の復活へ(コチラ)
ユネスコ無形文化遺産にも登録された日本の伝統的な酒造りを次世代へ繋ぐため、東広島市で「西条酒造学校」を復活させる取り組みが始まっています。日本酒の出荷量が全盛期の4分の1以下に落ち込むなか、日本酒造

福美人酒造を拠点として今秋から本格始動し、半年間の泊まり込み研修を通じて将来の杜氏を育成することを目指しています。背景には、単なる製造マニュアルを超えた職人の精神や文化を守りたいという強い願いが込められています。かつて人材育成の拠点だった学び舎の再興は、伝統文化の存続に向けた新たな希望の象徴となっています。
日本酒業界では、「造り手をどう残していくか」も大きな課題になっています。特に杜氏制度が見直されていく中で、各酒蔵の中だけで技術を継承することには限界があります。半年間泊まり込みで酒造りを学べる「酒造学校」という仕組みは、一つの蔵の人材育成にとどまらず、業界全体で造り手を育てる取り組みとして非常に興味深いです。日本酒の技術や文化を次世代へつなぐ、新たなモデルになることを期待したいです。
😀{ICCへの参加でせっかく京都を訪れたため、いくつかの酒蔵も見学させていただきました。特に黄桜では、清酒に加えてビールの製造工程も見せていただき、大変勉強になりました。近年ではウイスキーの製造にも取り組んでおり、造るお酒の幅がますます広がっています。また、ICCでもシードルやクラフトサケなど、さまざまなお酒をいただく機会があり、日本酒造りを起点とした醸造技術の奥深さと、その可能性を改めて感じました。一方で、これほどたくさんのおいしく、面白いお酒があるにもかかわらず、まだ一般の方には十分に知られていないのも事実です。造り手の技術や商品の面白さを、より多くの方に知っていただけるよう、私自身も今まで以上に発信力を高めていきたいと思います。今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします🍶✨

