【今週のお酒ニュースまとめ】26年10月7日~10月13日号

メルマガ先行でお送りしている、東南アジア3か国(インドネシア・マレーシア・フィリピン)の報告シリーズ。
今回はマレーシアについてメルマガ読者先行でレポートをお伝えしています!

先週のインドネシアレポートは本HPに公開しました!コチラからご覧ください!

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①純米酒からアルコールを抜いたノンアルコールSAKEが発売
②haccoba、タイの酒蔵「Devanom」とコラボ
③日本酒の“今”がわかる! 全国の注目酒306銘柄を紹介する書籍発売

①.純米酒からアルコールを抜いたノンアルコールSAKEが発売(詳細はコチラ)

 株式会社小嶋総本店は、米と米麹で作った純米酒から独自の製法でアルコールを取り除いた、ノンアルコールSAKE「囃子 -HAYASHI-」を2026年10月15日に発売すると発表しました。

ノンアルコールSAKE「囃子 -HAYASHI-」

 国内外の流通市場において脱アルコール製法を用いた唯一のノンアルコール日本酒であり、国際的な酒類コンペティション「IWSC 2026」のノンアルコール部門でブロンズメダルを受賞しています。
 発売に先立ち、10月6日(火)・7日(水)の2日間、東京・御茶ノ水で報道関係者や専門家を招いたお披露目会が開催され、他社のノンアルコール日本酒・ノンアルコールワインとの比較試飲や、料理とのペアリングが提供されました。当面の間は、飲食店向けを中心とした業務用販売として展開されるとのことです。

 これまでも日本酒の味わいを再現したノンアルコール飲料はありましたが、一度純米酒を醸造し、そこからアルコールを取り除くという製法は、従来とは異なる新しいアプローチです。
近年、ビールではノンアルコール市場が拡大していますが、日本酒ではまだ発展途上の分野です。特に注目したいのは、飲食店向けに日本酒と同等の価格帯で販売するという点です。単なる「お酒の代用品」ではなく、料理とのペアリングを楽しむ高付加価値飲料として、新たな市場を切り拓こうとしています。
一方、イスラム圏では、アルコールを除去していても製造過程で発酵・アルコール生成を伴うことが宗教上の課題となる場合があり、展開には慎重な検討が必要です。それでも、日本酒の新たな飲用シーンや顧客層を開拓する取り組みとして、今後の展開に注目したいと思います。

②.haccoba、タイの酒蔵「Devanom」とコラボ(詳細はコチラ)

 福島県を拠点とする酒蔵「haccoba」は、タイの伝統的な米の醸造酒 “SATO/ サートー” を手がける酒蔵「Devanom」とのコラボレーションを発表しました。互いの麹を持ち寄り、2026年7月にタイ、8月に福島と、それぞれの醸造所で共にお酒を仕込みました。完成したお酒は、12月にタイで開催されるフェスティバル「Wonderfruit」のSakeseekerパビリオンにてお披露目予定です。

「haccoba」とタイの酒蔵「Devanom」がコラボします

 日本酒の新ジャンル「クラフトサケ」の運動は、かつて多様性のあった米の自家醸造酒 “ドブロク” の本質へ回帰していくものです。その民俗的原点回帰ともいえる流れはアジアでも広がってきており、韓国のクラフトマッコリ、そしてタイのクラフトサートー。いま “アジアの米の酒” で起きている、民俗的原点回帰の運動を表現すべく、連帯した酒づくりに取り組みました。

 日本酒を海外に輸出するだけでなく、現地の酒文化と融合させて新たな価値を生み出すという、非常に興味深い取り組みです。
特に面白いのは、日本とタイの麹を交換してそれぞれの土地で醸造することで、両国の酒文化の違いや個性を引き出している点です。また、現地インポーターのSakeseekerが両者をつなぎ、商品のお披露目までコーディネートしている点も注目したいところです。
日本酒の海外展開において、現地の醸造家や酒文化と共に市場を育てていくというアプローチは、今後の海外展開における新たな選択肢になると感じます。

③.日本酒の“今”がわかる! 全国の注目酒306銘柄を紹介する書籍発売(コチラ)

 株式会社Gakkenは、全国の注目酒306銘柄を収録した『運命の一杯に出合える 日本酒大全』を2026年9月29日(火)に発売しました。 

「運命の一杯に出合える 日本酒大全」発売

 世界最大級の日本酒品評会「SAKE COMPETITION 2026」の受賞228銘柄を一挙に掲載し、基本データや味わいの特徴を詳しく解説しています。さらに、編集部が厳選した全国各地の個性豊かな78銘柄も都道府県別に紹介されており、飲み比べや新しい銘柄の開拓に役立つ内容となっています。また、酒蔵だけでなく米農家や審査員など、日本酒業界を支えるプロたちへのスペシャルインタビューも多数収録されています。

 日本酒の本は、専門的になりがちですが、SAKE COMPETITIONの受賞酒228銘柄に加え、受賞歴にとらわれず、全国各地のお酒を幅広く紹介している点が興味深い一冊です。コンペティションによる評価だけでなく、地域ごとの多様な日本酒に目を向けることで、消費者が新たな銘柄に出合うきっかけをつくっています。
日本酒は銘柄数が多く、初心者にとっては選び方が難しい商品でもあります。「何を買えばよいかわからない」という購入障壁を下げながら、全国各地の酒蔵に目を向けてもらうという、消費者と酒蔵の双方に価値のある取り組みだと思います。

😀{先週末から、生まれ故郷である北海道・帯広に来ています。
帯広は北海道の太平洋側に位置し、札幌などの日本海側と比べて降水量が少なく、冬にはマイナス30度近くまで冷え込むこともある、寒暖差の大きな街です。
水も空気も澄んでいて、近年では冷たい水風呂や外気浴を楽しめるサウナも注目されています。
そして、この恵まれた自然環境を活かして、お酒造りも盛り上がっています。
日本酒の「上川大雪酒造・碧雲蔵」をはじめ、ワインやジンなど、この数年で十勝エリアには新しい醸造所や蒸留所が誕生しています。
北海道全体でも、新たな日本酒蔵の開設に向けた動きがあり、日本酒、ワイン、ビール、蒸留酒など、多様なお酒が生まれる地域として、ますます面白くなってきました。
豊かな農産物と水、そして冷涼な気候を活かし、北海道が日本を代表する醸造・蒸留の一大拠点になる日も、そう遠くないのかもしれません🍶✨

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