【今週のお酒ニュースまとめ】26年8月5日~8月11日号

先週、東京ビッグサイトで開催された「SAKE LEADERS SUMMIT 2026」に参加してきました。

「SAKE LEADERS SUMMIT」は、日本酒業界が抱える課題について、酒蔵だけでなく、行政、金融、法律、研究機関など、さまざまな立場の方々が議論するカンファレンスです。
今年は3日間にわたり、「海外展開」「清酒製造免許」「事業承継・世代交代」を大きなテーマとして、全9セッションが開催されました。
私は、3つの講演に参加しました。
興味深かったのは、廣⽊酒造本店(⾶露喜)・廣⽊ 健司氏、八海醸造(八海山)・南雲二郎氏が登壇された 「 時代を創ったレジェンドたちの世代交代 」。
特に、南雲二郎氏がおっしゃっていた
「八海山が永遠に続いていくために何ができるか」
「日本酒の価値を高めるためには、裾野を広げるのが重要である」

というメッセージは非常に象徴的でした。事業承継、新規参入など課題が山積みの日本酒業界。
本業界の中で私自身が果たさなければならない役割を、改めて考える機会となりました。

今回のような議論がイベントの中だけで終わらず、実際の制度や事業、新しい取り組みにつながっていくことを期待しています。

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①.ShipAll、日本酒サミットで海外配送支援紹介
②.TOFROM YAESUに『IMADEYA KAKU-UCHI TOKYO』がオープン
③.日本最大級の吟醸酒フェス「超吟醸祭2026」開催決定

①.ShipAll、日本酒サミットで海外配送支援紹介(詳細はコチラ)

 ShipAll(シップオール、東京都)は7月29日(水)、15日(水)に宮城県仙台市で開催された「仙台日本酒サミット」に代表取締役の梶原信次氏が登壇し、酒販店向け海外配送自動化システム「ShipAll」を活用したインバウンド販売支援の取り組みを紹介したと発表しました。

海外配送自動化システム「ShipAll」の仕組み

 訪日外国人が日本酒を母国へ送る際、複雑な輸出規制や関税計算が大きな壁となっていました。同社が展開するシステムは、これらの煩雑な事務手続きを自動化することで、酒販店の業務負担を劇的に軽減します。店舗は専門知識がなくても、インバウンド需要をスムーズに海外への直接販売に繋げることが可能になります。こうした取り組みを通じて、日本酒のグローバルな市場拡大と地方の酒蔵の販売機会創出を目指しています。

 外国人旅行客による日本酒の購入機会と購入量を、どのように増やしていくかは大きな課題です。帰国時に免税で持ち込める酒類の量は国ごとに異なり、お土産として持ち帰れる量には一定の制限があります。
その点、本取り組みは、日本酒を販売する店舗が通常の販売業務の流れの中で海外配送に対応できる点に、大きなメリットがあります。購入者にとっても持ち帰る量を気にせず購入できるため、インバウンドによる日本酒の販売機会を広げる仕組みとして期待できます。

②.TOFROM YAESUに『IMADEYA KAKU-UCHI TOKYO』がオープン(詳細はコチラ)

 株式会社いまでや(千葉県)は2026年9月10日(木)、東京駅地下直結の新施設 TOFROM YAESU 内に『IMADEYA KAKU-UCHI TOKYO』をオープンします。
 近年、海外でも”IZAKAYA(居酒屋)”や”BENTO(弁当)”という言葉がそのまま通用するようになっている中、次なる日本特有の食文化として”KAKU-UCHI”も海外から注目され、認識されつつあります。この独自の文化や希少性をさらに発信し、”SAKE”と並ぶ世界共通語として”KAKU-UCHI”を定着させることを目指します。

9月10日オープンの『IMADEYA KAKU-UCHI TOKYO』

 店内では日本各地の日本酒や日本ワイン、こだわりの料理を「旅」をするような感覚でカジュアルに楽しむことができます。さらに、上司と部下の交流や0次会といった現代のビジネスシーンに寄り添った新しいコミュニケーションの場を提案しています。物販コーナーも併設されており、観光客やオフィスワーカーの手土産需要にも応えます。

 「角打ちという飲み方そのものを世界へ」という発想が斬新です。海外では日本酒の認知が広がる一方で、どのような場所で、どのように楽しむのかという飲酒文化まで含めた発信には、まだ大きな余地があります。その点、「KAKU-UCHI」を「IZAKAYA」のような日本発の共通語として育てようとする取り組みは、日本酒の価値を文化として伝える試みと言えます。
八重洲という立地も、ビジネスパーソンや国内旅行者、訪日外国人が多く行き交う場所であり、短時間・少量・高品質という角打ちの特徴を体験してもらうには適した場所です。「KAKU-UCHI」という文化が、日本酒とともに海外へ広がっていくきっかけになることを期待したいです。

③.日本最大級の吟醸酒フェス「超吟醸祭2026」開催決定(コチラ) 

 日本酒メディア・イベント企画のSIPORY(シポリー)は、日本最大級の吟醸酒フェス「超吟醸祭2026」が10月17日(土)・18日(日)、東京・浜松町の東京ポートシティ竹芝で開催します。全国42蔵・150銘柄以上が集結予定です。 

「一杯から始まる、日本酒の冒険。」— 超吟醸祭

 超吟醸祭は、全国から厳選された酒蔵と日本酒を愛する人々が集う日本酒の祭典です。吟醸酒・純米大吟醸を中心に、初心者から愛好家までが「飲み比べ」で日本酒の奥深さに出会えることが最大の特徴です。
前回2025年10月の開催(東京・池袋)では2,500人が来場し、声優・アーティストによるトークショーも話題を呼びました。2026年は会場を東京・浜松町エリアの「東京ポートシティ竹芝」に移し、2日間へ拡大して開催します。

開催概要
・名称: 超吟醸祭 2026
・日程: 2026年10月17日(土)・18日(日)11:00〜19:30
・会場: 東京ポートシティ竹芝(東京・浜松町/ポートホール+ポートプラザ)
    JR「浜松町駅」徒歩4分/ゆりかもめ「竹芝駅」直結・屋内会場のため雨天開催
・出展: 全国42社・150銘柄以上(2日間)
・主催: SIPORY
・公式サイト: https://sipory.jp/event/superginjo-fes/2026

 開始時間を固定せず、入場から2時間楽しめる仕組みは面白いです。「入場時間に間に合わないと損」という課題が解消されるため、混雑の平準化にも寄与しそうです。日本酒イベントが増える中、「どれだけ酒を集めるか」だけでなく、「どのような体験を提供するか」という企画力が、イベントの差別化にますます重要になっていると感じます。

😀{来週は、再びカンボジアへ向かいます。今回は酒蔵さんとのコラボレーション企画を実施する予定です。今年、カンボジアでの活動において蔵楽が掲げているテーマは、とにかく「カンボジア人の日本酒ファンを増やすこと」。一人でも多くのカンボジア人の喉を日本酒でうるおせるよう、今回もしっかりと活動してまいります!それでは皆さま、良いお盆休みをお過ごしください🍶✨

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