【今週のお酒ニュースまとめ】24年6日12日~6月18日号

今日の東京は一日中雨模様☔
いよいよ梅雨入りなのでしょうか?

今の時期、街を歩いていると綺麗な紫陽花をよく目にします🌼
大体の人がお花と思っているあのカラフルな花弁のようなものは、
実はガク(葉っぱが変化したもの)なんだって、ご存じでしたか?✨
そのガクの中心に、小さな小さなお花があるのです!
是非、紫陽花を見かけたらじっくりと観察してみて下さい🌈

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.「SAKE COMPETITION 2024」結果発表!
②.渋沢栄一ゆかりの地で採取された”新酵母”の日本酒、誕生(東京都)
③.兵庫県が6年ぶりに金賞受賞数で1位! 海外も注目する酒どころの「酒蔵開放」

➀.「SAKE COMPETITION 2024」結果発表!(詳細はコチラ)

 2024年6月12日(水)に、世界一美味しい市販酒を決める品評会「SAKE COMPETITION(サケ・コンペティション)」の受賞酒が発表されました。「ブランドや銘柄に左右されることなく、消費者が本当に美味しい日本酒に巡り会えるよう、新しい基準を示したい」という理念のもとに、2012年から開催されています。そのため、審査対象は市販されている日本酒のみ。審査は銘柄などの情報を隠したブラインドテイスティングで行われ、酒質のみで競うことを徹底しています。

 審査基準は、米でできた日本酒らしい香りや味わいから逸脱していないかを問う「清酒としての品格」と、飲んで楽しむ日本酒として優れているかを問う「飲用酒としての適性」の2点。各部門の上位10点にはGOLDが授与され、順位も発表されます。GOLD以下の上位10%には、SILVERが授与されます。

 今年から、出品部門は「純米酒」「純米吟醸」「純米大吟醸」「Super Premium」「海外出品酒」の5つとなり、総出品数は1,000点を目安に制限が設けられています。
以下、各カテゴリーの上位3位までをご紹介いたします!

◎純米酒部門(出品数:261点/予選通過:127点)
1位「富久長 新橋の男達(おやじ)の酒」株式会社今田酒造本店(広島県)
2位「伯楽星 特別純米」株式会社新澤醸造店(宮城県)
3位「楽器正宗 純醸」合名会社大木代吉本店(福島県)
◎純米吟醸部門(出品数:350点/予選通過:183点)
1位「楽器正宗 愛山 中取り」合名会社大木代吉本店(福島県)
2位「雨後の月 純米吟醸 山田錦」相原酒造株式会社(広島県)
3位「初陣 純米吟醸」古橋酒造株式会社(島根県)
◎純米大吟醸部門(出品数:334点/予選通過:177点)
1位「山和 Shizukudori」株式会社山和酒造店(宮城県)
2位「太平山 天巧」小玉醸造株式会社(秋田県)
3位「蓬莱 純米大吟醸 最高級極秘酒」有限会社渡辺酒造店(岐阜県)
◎Super Premium部門(出品数:55点)
1位「富士大観 秘蔵酒 限定大吟醸」森島酒造株式会社(茨城県)
2位「勝山 暁」仙台伊澤家 勝山酒造株式会社(宮城県)
3位「作 智」清水清三郎商店株式会社(三重県)
◎海外出品酒部門(出品数:19点)※GOLD1点のみ
1位「DASSAI BLUE Type 23」DASSAI USA INC.(NY)

受賞酒一覧はこちらからご覧ください!

SAKE COMPETITION 2024
「SAKE COMPETITION 2024」

 受賞された酒蔵のみなさま、本当におめでとうございます◎

②.渋沢栄一ゆかりの地で採取された”新酵母”の日本酒、誕生(東京都)(詳細はコチラ)

 7月3日に発行される新紙幣で話題となっている、日本の近代化を導いた実業家、渋沢栄一。彼が後半生を暮らした「渋沢邸跡」のある飛鳥山(東京都北区)にて採取した、オリジナル酵母による日本酒「飛栄」が完成しました。

 北区には長く東京23区唯一の酒蔵として知られた小山酒造がありましたが、2018年に廃業。その2年前、入れ替わるように清酒製造を立ち上げた東京港醸造(東京都港区)が本プロジェクトの酒造りを担い、産学連携する東京バイオテクノロジー専門学校(東京都大田区)と総力を結集しました。

 「渋沢翁が幸運をもたらしてくれたような奇跡。非常に発酵力の強いやんちゃな酵母と、欧州でワインに使われている系統のおっとり型の酵母。2つを混ぜて使い『飛鳥山酵母』と命名しました」と、同校講師で日本醸造協会元会長の石川雄章さんは話しています。

 6月21日まで「Makuake(マクアケ)」でクラウドファンディングを実施しており、純米大吟醸が1万円、純米吟醸との2本セットが2万円(各720ミリリットル瓶、送料別、ナンバリング証明書付き)などとなっています。
プロジェクト主体の東京北区観光協会事務局次長の中林徹さんは「限定生産のプレミアム酒ですが、今後は同じ酵母を使って手頃なお酒の開発、酵母を活用したパンなどにも構想が広がっています。」と語っています。

主役を張れる食中酒。日本酒の聖地で誕生、渋沢翁の歴史を紡ぐ逸品「飛栄」
オリジナル酵母による日本酒「飛栄」

 7月3日以降、飛鳥山おみやげ館など区内店舗での提供も始まるとのこと。渋沢栄一の新1万円札を握りしめて買いに行きたいものです◎

③.兵庫県が6年ぶりに金賞受賞数で1位! 海外も注目する酒どころの「酒蔵開放」(詳細はコチラ) 

 酒類総合研究所(酒類総研)主催が主催する、「令和5酒造年度(BY)全国新酒鑑評会」にて6年ぶりに金賞受賞数で1位を獲得した兵庫県。 兵庫はとくに神戸市・西宮市の沿岸部に広がる「灘五郷」が有名で、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の五つの地域には、「白鶴」や「沢の鶴」、「剣菱」、「菊正宗」、「白鹿」、「大関」、「櫻正宗」など、普段日本酒を飲まないような人でも名前くらいは聞いたことがあるであろう、超有名酒蔵が軒を連れています。また、あまり知られていませんが、灘五郷だけで日本のお酒の1/4を生産しているのです。

 そんな灘五郷の酒蔵の中には、施設見学を実施しているところも多く、特に最近は海外からの訪日観光客の姿も目立つようになってきました。観光庁が発表した最新の訪日外国人消費動向調査によると、「訪日前に期待すること」の一つに「日本のお酒を飲む」と回答している人が約33%にも上っており、注目度の高さがうかがえます。また、日本各地の酒どころや酒蔵で行われる蔵開きや酒蔵イベントは日本人にも人気で、日本酒好きで賑わう一大イベントとなっています。

 例えば、今年度3蔵も金賞を受賞した神戸市の白鶴酒造が、5月18日に開催した「白鶴2024年春『酒蔵開放』」もその一つです。地元の方々を中心に約3500名もの来場者が集まり、各種イベントで大いににぎわいました。目玉は1日限定の”白鶴酒造の日本酒と料理のペアリング”です。白鶴酒造の杜氏や研究員から、日本酒と料理の相性の話や商品開発の裏話なども披露され、普段は触れ合うことのない日本酒造りのプロたちとの交流を楽しめる貴重な体験となりました。

多くの家族連れで賑わった白鶴酒造の酒蔵開放
多くの家族連れで賑わった白鶴酒造の酒蔵開放

日本が誇る食文化である日本酒。近年、海外の方にも人気が出てきていますが、国内では日本酒離れという言葉を耳にします。日本酒というよりアルコール離れのように自身は実感しています(アルハラなんて言葉が生まれるくらいです)。より良い形で、大切に、日本酒文化を後世に継承していきたいものです◎

😀{新酵母を使った日本酒、新紙幣で購入したいものです💴🍶✨

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