【今週のお酒ニュースまとめ】26年6月24日~6月30日号

 先週は、東京ビッグサイトで開催された「日本の食品輸出EXPO」に参加してまいりました。
開場には日本全国から多くの食品・酒類事業者が出展していました。
また、海外からもワインやスピリッツの会社も展示されていました。
日本酒造組合が主催の日本酒ブースには、10の酒蔵が出展。輸出専用の銘柄などを試飲させていただきましたが、味わいだけではなくコンセプトなどしっかりと設計されいるのが印象的でした。
自身の輸出に向けた商品選定の参考になりました。
ご挨拶させていただいた皆様、ありがとうございました。

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①.LIBROM、イタリアにSAKE醸造所を立ち上げ
②.新たな体験型施設『瑞鷹の杜・枡大蔵』オープン(熊本県)
③.酒米の新品種「佐賀酒73号」田植え始まる

①.LIBROM、イタリアにSAKE醸造所を立ち上げ(詳細はコチラ)

 クラフトサケ醸造所を運営する株式会社LIBROM(福岡県)は、欧州最大級の米どころである北イタリア・ピエモンテ州ヴェルチェッリにSAKE醸造所を立ち上げ、2026年7月からの醸造開始を目指しています。
現在、その初回醸造酒などをリターン品としたクラウドファンディングを、2026年7月5日(日)まで「CAMPFIRE」にて実施中です。

イタリアで醸すSAKE!北イタリア・ピエモンテ州に念願の酒蔵立ち上げ!
LIBROM代表の柳生光人さん

 原料米には、イタリアで唯一DOP(原産地名称保護)認定を受けた有機栽培米「Baldo」を用い、仕込み水には欧州では比較的硬度の低いヴェルチェッリの水を使用。日本酒の伝統的な製法である三段仕込みと、大吟醸酒を造る際と同じ低温発酵を採用することで、イタリアの食文化に馴染む「イタリアン・サケ」の創出を目指すとのことです。
 醸造所はすでに完成しており、現在は醸造ライセンスの審査中です。ライセンス取得後は、米・米麹のみを原料としたSAKEをメインに醸造し、独自ブランド「ONDA Sake」として展開予定となっています。

 日本酒を単に海外で再現するのではなく、「イタリアの風土を醸す」という思想を明確に打ち出している点が特徴的です。あえて現地で愛されるリゾット米「Baldo」を選択したことに、その覚悟が表れています。 地産地消にこだわった新しいSAKEが普及することで、輸出にも好影響が出てくることが期待されます。

②.新たな体験型施設『瑞鷹の杜・枡大蔵』オープン(熊本県)(詳細はコチラ)

 159年の歴史がある瑞鷹株式会社(熊本県)が、熊本地震の被害を乗り越えて新たな観光拠点「瑞鷹の杜・枡大蔵」をオープンさせました。

「瑞鷹の杜・枡大蔵」がオープンしました

 大規模半壊となった明治時代の醤油蔵を修復し、日本酒の歴史展示や試飲を楽しめる体験型施設として再生させました。来場者は新鮮なクラフト酒の飲み比べができるほか、ノンアルコールの赤酒チャイなども味わうことができます。蔵元は震災による廃業の危機を支援によって克服、この場所が地域活性化の柱となることへの期待を示しています。施設は貸し切り利用にも対応しており、川尻地区の歴史を巡る新たな目的地としての役割を担っています。

 熊本地震で「廃業してもおかしくない」と言われるほどの被害を受けた瑞鷹が、新たな体験型施設として復活したことは、日本酒業界にとって大きな希望を与える事例だと感じます。
特に注目したいのは、ノンアルコールメニューも充実させることで、飲酒をしない方も含めた幅広い来訪者を受け入れている点です。
なお、赤酒は熊本を代表する伝統酒であり、お正月のお屠蘇にも用いられるなど、地域の食文化に深く根付いたお酒です。

③.酒米の新品種「佐賀酒73号」田植え始まる(コチラ)

 佐賀県が約9年の歳月をかけて開発した新しい酒米「佐賀酒73号」の田植えが、県内の水田で始まりました。佐賀酒73号は、2025年10月に農林水産省に品種登録出願されました。収穫量が多く、地面から穂首の根元までの長さ( 稈長(かんちょう)) が他の品種より短いため、稲が倒れにくく、収穫しやすいのが特長です。

「佐賀酒73号」の田植えが始まりました

 生産者には収穫のしやすさを、酒蔵には高品質な原料をもたらす、双方に利点がある品種として注目を集めています。現在は県内4か所で栽培が進んでおり、来年秋の品種登録を目指して実用化への歩みを進めています。10月下旬頃の収穫が見込まれている。

 「佐賀酒73号」は、①高精白(50%)ができ、②丈が短く、倒れにくい。③大粒でかなり多収、④猛暑にも強いという特徴があります。
近年、全国の酒蔵や農家が直面している最大の課題の一つが気候変動です。猛暑の影響で酒米の品質が安定しにくくなり、従来通りの酒造りが難しくなっています。そのような中で、9年をかけて開発された「佐賀酒73号」は、生産者の負担軽減にもつながることが期待されます。今後、どのような酒質に仕上がるのか非常に楽しみです。
  

😀{◆音声でニュース解説を始めました◆
https://stand.fm/episodes/6a4210e497edb1d30b0ef473
※配信済みのニュースの中から、是非解説をしたいニュースの配信を始めました。お仕事の移動中などに是非お聴きください
🍶✨

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