【今週のお酒ニュースまとめ】25年12日10日~12月16日号

水産経済新聞さんに『ビジネス』の著者、ながさきさんとの対談記事が掲載となりました。
全4回で、第1回目となる今回は「魚と日本酒の関係性」についてお話をさせていただきました。

日本酒は東西で味の傾向が異なりますが、魚も同様に東西で味わいが異なります。
対談を通じてその背景について深堀りをさせていただきました。

水産経済新聞さんに掲載いただきました!

有料になりますが記事は以下から読めますので、気になる方はチェックをしてみてください。
また、ながさき一生さんの著書、「魚ビジネス」も以下よりご確認ください。

◆水産経済新聞
https://www.suikei.co.jp/single?news_code=OK0000025121500601_01&serialization_id=519
◆魚ビジネス
https://amzn.asia/d/64RBXUL

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①.世界酒蔵ランキング 2025 トップ10発表
②.2024年度の日本酒製造 利益が2割超減少
③.「IWC2026」SAKE部門 広島県で開催決定

①.世界酒蔵ランキング 2025 トップ10発表(詳細はコチラ

 日本酒コンテストの受賞実績をもとに酒蔵を格付けする「世界酒蔵ランキング 2025」のトップ10が、2025年12月9日(火)に発表されました。

2019年から実施されています。

 その年に開催された有力な日本酒コンテストの受賞実績をポイント化して酒蔵ごとに集計し、獲得ポイントの上位50位を発表しています。酒蔵そのものを評価することで、日本酒を選ぶ際の新たな指標として、「どの日本酒を選べばよいかわからない」という人のガイド役となることを目指しています。対象となるコンテストは、出品数・受賞数・審査員・審査方法などが開示され、プロフェッショナルな審査員が厳正に審査している信頼性の高いコンテストのみです。
トップ10の酒蔵は以下になります。

1位:株式会社新澤醸造店(宮城)
2位:小西酒造株式会社(兵庫)
3位:有限会社渡辺酒造店(岐阜)
4位:清水清三郎商店株式会社(三重)
5位:株式会社外池酒造店(栃木)
6位:平和酒造株式会社(和歌山)
7位:出羽桜酒造株式会社(山形)
8位:八戸酒造株式会社(青森)
9位:株式会社瀬戸酒造店(神奈川)
10位:米澤酒造株式会社(長野)

全ての対象となったコンテスト、酒蔵ランキングはこちらからご覧ください。

 受賞された酒蔵の方々、おめでとうございます!
各コンテストでは求められる酒質は異なりますが、それぞれで高評価を得られるというのはコンテストそれぞれの世界観をより具体的に解釈し、酒質に落とし込める醸造技術が伴っているということに他なりませんね。

②.2024年度の日本酒製造 利益が2割超減少(詳細はコチラ)

株式会社帝国データバンクは、全国の「清酒製造業」(日本酒製造、蔵元)について調査・分析を行いました。
 2024年度の日本酒蔵元(製造)約1000社の売上高合計は約3800億円となり、3年連続で前年度から増加しました。他方で、2024年度の利益合計は93億円にとどまり、100億円を超えた前年度(125億円)から25.6%減少、「赤字」「減益」と合わせた「業績悪化」の割合は6割を超えました。日本酒の知名度向上を背景に、海外からの訪日客を中心に販売が伸びた半面、原料米の高騰が経営を直撃したことで、利益が大幅に縮小しています。
 

売上高は増加しても、損益動向が減益・赤字に

2025年には既に10%以上の値上げを実施した蔵元が少なくないほか、競合するビールや焼酎などの価格が日本酒ほど上昇しておらず、度重なる値上げがかえって「国内市場で日本酒離れを招きかねない」との懸念もでています。「需要拡大」と「収益悪化」という二律背反の局面に立たされている日本酒蔵元にとって、今後は酒米の安定供給と高付加価値戦略の両立が欠かせない状況になっています。
 酒米以外にも、瓶やラベル、配送費用などのコスト負担も重く、現状の利益率を維持するためにはさらなる販売価格の見直しが不可欠です。

 いわば、「売れば売るほど苦しくなる」という構造になっている酒蔵が多く、その背景には他ならぬ酒米価格、包装資材、為替などの外部環境によるコストの変化です。
販売価格に転嫁できる蔵とできない蔵に二極化することは避けられない状況で、2025年のデータではよりシビアな数字が出てくることでしょう。

③.「IWC2026」SAKE部門 広島県で開催決定(詳細はコチラ)

 広島県酒造組合、広島県、関係市町からなるIWC2026「SAKE部門」ひろしま実行委員会は、世界最大級のワインコンテスト「International Wine Challenge(インターナショナル・ワイン・チャレンジ/以下、IWC)」SAKE部門の2026年広島開催に向けた基本合意書を、2025年11月19日(水)に、IWC Events Limited(英国)と締結。2026年5月18日(月)~21日(木)(予定)の開催が正式に決定しました。
 

8年ぶり・4度目の日本開催です

国内での開催は、2012年の東京都、2016年の兵庫県、2018年の山形県に続いて4度目となります。県内に40を超える個性豊かな酒蔵があることや、酒類に関する唯一の国の研究機関「酒類総合研究所」を有することなど、これまでに広島県が育んできた酒造り文化が評価されました。
 開催ロゴでは、「お酒が楽しめるのは、平和であるからこそ」という国際的なメッセージを折り鶴のイラストで表現。また、「HIROSHIMA」の「O」をお猪口の蛇の目のデザインにすることで、「酒」の要素を取り入れています。

 日本酒の歴史を振り返ると広島は、現在の吟醸づくりの原点とも言える重要なエリアです。IWCの開催によって日本酒における広島の重要性をPRできる機会になればと思います。

😀{冒頭に触れさせていただきましたが、私の著書「酒ビジネス」は、引き続き好評発売中です!お酒の流通について触れている、ありそうでなかった内容になっております。これからの忘年会などで役に立つちょっとした知識がちりばめられてます(笑)まだご覧になっていない方は、是非チェックしてみてください🍶✨

◆酒ビジネス『髙橋理人』著書
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