『海外における日本食レストラン数(2025年)』のレポートを解説します!

農林水産省が令和7年11月28日「海外における日本食レストラン数の2025年版の調査結果」を公表しました。

世界の日本食市場の最新概況から今後の注目市場まで蔵楽が解説を行いました!
日本酒の海外輸出や販売の参考になれば幸いです!

目次

レポート概要

現地で「日本食レストラン」として扱われている店舗等を対象として調査が行われました。レポートの概要として以下の3点が挙げられます。
①2025年の海外の日本食レストラン数は、調査依頼初めての下落
②減少の主因は中国市場
③新たな成長エンジンとして、インドネシアや中南米が台頭

海外における日本食レストランの概数

2013年からの海外における日本食レストラン総数をグラフでみると、2019年以降、調整局面に入っていることがわかります。

国・地域別日本食レストラン数

2025年の日本食レストラン数を国・地域別でみてみると、上位5か国で市場の大半が形成されています。2年前の店舗数と比べると、中国の大幅減少と北米市場が安定収益基盤になっていることが読み取れます。

増減要因分析

2023年から2025年の日本食レストラン数の増減を国・地域別にグラフに表すと、中国の大幅減と「グローバル・サウス」の国々が台頭していることが一目瞭然です。

地域別シェア

地域ごとの和食レストラン数では、アジアが全体の62%と依然として市場の半数以上を占める中、中南米・中東・アフリカが高い成長率を示しています

ポスト中国の成長エンジンとしての東南アジア

アジアの中でも東南アジアに着目すると、インドネシアの爆発的成長と他のASEAN諸国の堅実な市場の拡大傾向がわかります。

ASEASN市場の2分化

上記のグラフからもわかるように、ASEAN市場は全体的に店舗数の増加傾向が見られますが、拡大市場と成熟市場に2分化していると言えます。インドネシアは人口増加やハラル市場のポテンシャルにより店舗数が急増しています。その一方で、タイでは店舗数自体は増加しているものの、都市部の市場としては飽和状態にあり、地方都市や専門業態への細分化が進んでいます。

カンボジア日本食市場の例

ここで近年、蔵楽が特に輸出に力を入れているカンボジア市場について紹介します。同市場は、拡大市場に位置付けられ、試飲イベントの実施や高級和食レストランの増加といった動向が見られます。日本酒の認知が広まり、人口増加や経済成長と相まって、その消費が拡大していくと予想される市場の一つです。

中南米の躍進

ASEAN市場とともに、注目されているのが中南米市場です。地域成長率は2年前と比べて約20%増と、確実な市場拡大の傾向が見て取れます。この傾向を牽引しているのが、ブラジルとメキシコです。両国は日系企業の進出も相次ぐなど、日本食レストランの需要が拡大している地域です。

欧米市場の動向

冒頭で「安定収益基盤」と位置付けた北米については、すでに巨大市場が維持され、大きな崩れはないと言えます。欧州については、国ごとに日本食レストランの増減幅が大きく異なり、出店の際のエリア選定の難易度があがっています。

最後に

ここまで2025年の海外における日本食レストラン数について、総数の変化や地域別シェアの概況についてみてきました。以上の内容をふまえると、今後の日本食レストラン出店や日本酒の輸出について、市場別ターゲットの明確化と戦略策定を十分にする必要があります。

何か気になることがあれば、こちらにご連絡をください!

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