【今週のお酒ニュースまとめ】26年4月1日~4月7日号

 4/3(金)は「Oriental Sake Awards(OSA)」 の講演会と試飲会に参加いたしました。
酒サムライであるミッキー・チャン氏の講演や各部門 Champion・金賞・銀賞受賞酒 約40種の試飲を行ってきました。全体を通して印象的だったのは、 1蔵のみが受賞できるSake of the Yearに本醸造である「あたごのまつ鮮烈辛口(新澤醸造店)」が選ばれたことです。味わいの評価が「Easy to drink(飲みやすい)」だったそうです。
以前までは「フルーティー」一辺倒だったそうですが、市場が広がっていくことで、好みも細分化していっているようです。海外で成長を続けているエリアの需要の変化を知ることができ非常に参考になりました。

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
①白鶴酒造、紙パック特化の工場を新設
②「八海山」にドジャース効果!国内外で売り上げ増
③福島大研究チーム、酒米「山田錦」の新品種を開発

①.白鶴酒造、紙パック特化の工場を新設(詳細はコチラ)

 白鶴酒造株式会社は、2026年4月1日(水)から、神戸市灘区に紙パックに特化したボトリング工場「灘大石工場」を新設します。本工場は、同年3月31日をもって事業を終了した関西ボトリング株式会社の一部の充填ラインを引き継ぎ新たな生産拠点とするものです。今後、約2か月間のメンテナンス工事と調整期間を経て、6月からの本格稼働を予定しています。これにより、同社は紙パック製品分野における生産機能を一層強化し、安定供給と品質向上を目指していくとのことです。

灘大石工場外観(左から貯蔵棟、生産棟、倉庫)

 また、灘大石工場では、灘魚崎工場(神戸市東灘区)と同様に他社アルコール飲料製品の受託充填にも対応することで、生産機能の有効活用と業界ニーズへの柔軟な対応を進めていきます。紙パック製品において、容器や容量の多様な設計に対応できる体制を整え、取引先各社の製品展開も支援します。

 紙パックは、割れずらい、遮光性が高い、軽い、とメリットが大きいです。経済的なお酒のイメージがありますが、近年では大手からは高級な紙パックのお酒も発売されており、今後需要が高まってくる可能性があります。
また、今回の投資は単なる設備増強ではなく、自社製品に加え受託充填を強化することで、設備稼働率を高めつつ新たな収益源の確保にもつながります。最大手だからこそできる新たな成長モデルといえます。

②.「八海山」にドジャース効果!国内外で売り上げ増(詳細はコチラ)

 米大リーグドジャースと2025年3月に2年間のパートナーシップ契約を結んでいる八海醸造グループ(新潟県南魚沼市)が、国内外で販売を伸ばしています。今月にはドジャースのロゴをあしらった限定デザイン缶を発売します。八海醸造は「観戦や日常の食事などで幅広い世代に楽しんでほしい」としています。

米大リーグドジャースのロゴをあしらった
「特別本醸造 八海山」のデザイン缶

 25年7〜12月に「八海山」の特別本醸造と純米大吟醸の国内売り上げは前年同期比約20%増となりました。また、 25年の輸出は、ドジャースの本拠地がある米西海岸地域での伸長も貢献し、全体で約10%増でした。 南雲真仁社長は先月都内で開いた会見で、「ドジャースとの契約によって注目され、数字につながってる。海外でも八海山の認知度が上がり、日本酒自体を知っていただくきっかけにもなった」と手応えを語っていました。

 日米球界のシーズンインに合わせ、今月15日には限定デザイン缶の「特別本醸造 八海山」を国内向けに発売します。国内販売では初めてアルミ缶を採用しました。従来のガラス製に比べて軽いため、野球観戦など屋外での需要取り込みも狙っていきます。

 スポーツを活用したブランド戦略によって認知拡大と売上に直結しました。ドジャースといとの連携により、日本酒単体では届きにくい層への接点を発掘できたと考えます。缶や、八海山が得意とするあまざけのノンアルコール展開によって飲用シーンの拡大も見込まれます。八海山ブランドだけではなく、日本酒そのものの認知が広がっていくことが期待されるため、業界としては大変ありがたいです。

③.福島大研究チーム、酒米「山田錦」の新品種を開発(コチラ) 

 福島大食農学類付属発酵醸造研究所の酒米研究チームは、酒造好適米(酒米)「山田錦」の変異株を組み合わせた新品種を開発しました。寒さに強い「早生(わせ)」と、背丈が低く風雨でも倒れにくい「短稈(たんかん)」の特長を兼ね備えた世界初の品種です。
新品種は、酒米の生産や加工品の開発に取り組む未来農業(福島市松川町)との共同研究で2023年から開発を行ってきました。「福島大学弐号」として品種登録を進めているとのことです。

山田錦の新品種で手がけた日本酒「食農学類 弐」

 研究所の松田幹(つかさ)特任教授によると、これまで山田錦の栽培は県南地域周辺が北限とされていたが、新品種は青森県まで拡大できるのだそうです。台風などの災害にも強いといい、松田氏は「これまで山田錦の栽培に向かなかった東北での広がりも期待できる」と話しています。
 酒米は昨夏に初の収穫を終え、今年2月に鈴木酒造店の協力で仕込みを行いました。火入れをしていない薄濁りの日本酒「食農学類 弐」を150本(720ml入り)醸造、福島大生協で6日から販売します。価格は1,980円。今後は清酒の販売も予定しているそうです。

 山田錦は酒造りには最適な品種である一方で、東北地方では栽培が難しいという課題がありました。本品種により生産エリアの拡張が可能になり、東北地方での酒造りの選択の幅が広がります。これにより、供給安定にもつながる可能性があります。今後は幅広い選択肢の中から、どのようなお酒を市場に提供するのかが課題となりそうです。

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