【今週のお酒ニュースまとめ】25年7日9日~7月15日号

 今週は、東京ビッグサイトにて国際発酵・醸造食品産業展が開催されます!
こちらの展示会は、発酵・醸造に関わる食材、製造設備などを一堂に集めた専門展示会です。
当社は、塚本鑛吉商店のブース(小間番号:S15-6)へ立たせていていただきます。
IoTディスペンサーのまっせのデモ、及び当社サービスについて説明をさせていただきますので、是非お立ち寄りください!

【展示会詳細】
国際発酵・醸造食品産業展
場所:ビッグサイト
日時:7/16(水)~18(金)10:00 〜17:00
会場:東京都江東区有明3-11-1 東京ビッグサイト 南展示棟
ブース番号:S15-6(塚本鑛吉商店様ブース)

🍶トピック🍶
①.不凍液で急速冷凍する独自技術「凍眠生酒」
②.月桂冠 自動運転で日本酒を運ぶ実証実験
③.日本酒を数値化したSake Sensing System

①.不凍液で急速冷凍する独自技術「凍眠生酒」(詳細はコチラ

 株式会社TOMIN SAKE COMPANYは、2024年11月にスタートした株式会社帝国ホテルが手掛けるオンラインモール「ANoTHER IMPERIAL HOTEL」と共催で、「凍眠生酒(とうみんなまざけ)」の試飲会を7月4日(金)・5日(土)に開催しました。
 「凍眠生酒」は、マイナス30℃の不凍液を活用した液体凍結機「凍眠(とうみん)」を使い、酒蔵で搾りたてすぐの生酒を冷凍したものです。2018年に株式会社南部美人と「凍眠を使った日本酒を冷凍」する研究を始め、冷凍物流時における品質の検証も重ね、2021年より本格販売を開始しています。
 代表取締役の前川達郎氏は、「『凍眠』を使うと、一般的な空気冷凍の約20倍の速度で冷凍するので、水とアルコールが分離する前に凍結し、均一に溶けていくので味が変化することがない」と解説しています。また、この技術で凍らせた時には瓶が割れなかったそうです。

「凍眠生酒」を水につけて解凍

あわせて、「今後、酒蔵で搾りたて、その瞬間の味を、そのまま日本中、世界中に届けたい」と話がありました。

 先週のメルマガにてレポートした内容が、プレスリリースにて正式に公開されました。
造りたての瞬間で日本酒の時が止まり、フレッシュさが維持できれば、味わいと鮮度の物語を同時に体験できますね。また、お酒の冷凍ストックが可能となれば流通、小売、飲食など、様々な場面での展開も期待できます。
 タイムカプセル的なロマンと、冷凍物流による現実的な収益の両輪を兼ね備えている、時代を一歩リードする技術かもしれません!

②.月桂冠 自動運転で日本酒を運ぶ実証実験(詳細はコチラ)

 月桂冠と物流の鈴与は、物流スタートアップのT2と手を組み、自動運転のトラックで日本酒を運ぶ実証実験を始めました。年末にも商用運行に踏み切る考えで、一定の状況下で完全自動運転となる「レベル4」の実装も見据えています。
 

月桂冠の主力パック酒「つき」2リットルを運ぶ

 今回の走行距離は420キロメートルで、このうち約400キロメートルが高速道路となります。9日に行われた実証実験では2リットルの紙パックで約4600本を運びました。今後、割れやすい酒瓶の運送も検討しています。
 また、発送時間や天候といった条件を変えてどのような状況でも運べるかや、自動運転の安全性などの技術面、発送から到着までの時間や到着後に別の荷物を運ぶといった運用面も確認していきます。
 月桂冠の国内工場は京都市内のみであり、関東や九州など長距離配送が多いです。本格的な自動運転が実現すれば恩恵は大きいとみられています。

 自動運転物流網が整い、日本各地の酒蔵も利用することがでれば、販路や配送コストに大きな影響があることでしょう。さらに物流以外の自動化が進めば、出荷から搬入までが完全に無人で行われる未来もあるかもしれませんね!

③.日本酒を数値化したSake Sensing System(詳細はコチラ)

 天寿酒造株式会社は、世界的な電子部品メーカーのTDK株式会社とのコラボ日本酒「純米大吟醸 鳥海山 TDK Sake Project 火入」「辛口純米酒 鳥海山 TDK Sake Project 火入」を、2025年6月18日(水)に発売しました。同酒造は、2018年から地元・秋田県にゆかりのある世界的な電子部品メーカーのTDK株式会社と協業して、日本酒評価・解析技術「Sake Sensing System」を活用し、日本酒の味覚・香り・ガス感を数値化し、そのデータに基づいた酒質改善を進めています。

Sake Sensing Systemの概念図

 各商品の味わいを可視化したレーダーチャートが掲載されています。こちらは、味だけではなくガス感、香味も表現できるため、より人間の感覚に近い表現が可能です。従来評価で用いられる基準値を”当社比”ではなく、”標準的な日本酒”としているところも特徴です。

 日本酒における感覚的な部分の定量化と可視化は、誰でも日本酒を楽しめる言語に変える翻訳機のような意味合いも生まれます。拾うデータや表示されるグラフのパターンが増えていくと、より多くの気づきや楽しさにつながっていきそうです!

😀今週の展示会でも説明をいたしますが、新サービス「クラク・サポート」のご紹介です!
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