【今週のお酒ニュースまとめ】24年7日3日~7月9日号

昨日は熱中症警戒アラートが出るほど危険な暑さでした、、、酷暑でした。
今日もちゃんと暑いですね。
現在、事務所の冷房の効きが悪く、保冷剤をハンカチで首に巻いてなんとか凌いでいます。
早く秋にならないかなぁ……😢(笑)

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.“日本酒の原産地鑑定”に成功!(東京都)
②.玉乃光など、日本酒に付加価値 輸出増へ有機認証やNFT
③.ソーダ割り推奨日本酒 共同企画(東京都)

➀.海外で売られる偽日本酒から消費者や日本メーカーを守る新技術、“日本酒の原産地鑑定”に成功!(詳細はコチラ)

 日本流通管理支援機構株式会社(東京都、通称:JDMSO社、以下:JDMSO社)は、6月10日、ダイヤモンドの産地鑑定で用いられる技術を応用したサービスを使った“日本酒の原産地鑑定”を行い、「どこの酒蔵で生産されたのか」というピンポイントな原産地まで特定できました。※今回の鑑定は技術の証明のために、JDMSO社が自主的に行ったものです。

 今回の鑑定は、JDMSO社が提供している国内唯一の“科学的”原産地証明サービス・「産地の証印™」を使って、「どこの酒蔵で生産されたものか」というピンポイントな原産地まで特定するものです。これまでワインなどの原産地鑑定は行われていましたが、日本酒の原産地鑑定を行ったのは初となります。日本酒は原材料が「水」と「米」だけのため、ワインに比べて鑑定が難しいといわれています。そんな中、水や米などを分子レベルまで解析し、オリジナル(本物)と一致するかという鑑定を行いました。

鑑定では3つの県(新潟・群馬・京都)で作られた3銘柄、
製造年月日が異なるものを合計9本使用
水と米で作られた日本酒でも正確に分類できており、
更に細かく見ることで「いつの仕込みか?」というレベルで鑑定も可能

 上記図にプロットされた緑色の部分が京都府オレンジ色が新潟県水色が群馬県で製造されたということを示しています。もし偽造品の場合、図中のまったく違う場所にプロットされることから、すぐに偽造品だと判断することができます。今回の鑑定では、どこの酒蔵で作られたものかまで特定することができ、原産地の鑑定に成功しました。

 そもそも鑑定を行った理由は、近年、高額な日本酒の空き瓶がインターネットで販売され、中身だけが入れ替えられて、海外で取引されるという事例が多発しているからです。また、新酒発表会の“直後”に輸出した覚えのない国に並んでいるという実態もあります。日本酒メーカーからすると、出荷した覚えがないのに海外の市場に並んでいるのです。世界で流通している酒の30%は偽造品ともいわれていますが、消費者はもちろん、輸入業者や販売者が本物か偽造品かを判断する方法はありませんでした。

 これまで原産地鑑定といえば「DNA鑑定」を用いることが一般的でしたが、日本酒の場合はDNAを持たないため、DNA鑑定は使用できません。また、QRコードやRFID(ICタグの情報を非接触で読み書きする自動認識技術)を使った対策もありますが、そもそもコードやタグが偽造されてしまう可能性もあります。しかし「産地の証印™」なら、国内外問わず、どこからでも本物か偽造品かを判断することができます。シンガポール政府では国を挙げてこのサービスを導入しており、輸入品に対して抜き打ち検査を行い、原産地の特定をしています。

生産物自体の情報を解析して比較するので、ITによる実物との紐づけが不要
QRやNFC/RFIDなどでは、中身の入替には対応できない

偽造された日本酒が流通すると、日本酒ブランドの価値が下がり、経済的にも大きな損失となりかねません。本物の日本酒ブランドの価値を守り、輸出量を増やし、世界に日本酒ファンを増やすためにも、本サービスが役立つと考えられます。
 このサービスの認知度が高まり、実証実験の件数を増やしていき、より質の高い日本酒市場が築かれていく未来を創造していきたいですね◎

②.玉乃光など、日本酒に付加価値 輸出増へ有機認証やNFT(詳細はコチラ)

 13年間伸び続けた清酒の輸出は、2023年に量と金額ともに前年を下回りました。高インフレが続く米国は中間層の外食消費が低調でした。中国は景気減速による外食消費の落ち込みに加え、東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出に対する反応が追い打ちをかけました。秋田県産の酒米を使用していた一部商品が税関を通過しなくなり、原料を西日本産に切り替える対応を迫られた蔵もあります。

 カンボジアの商談に4合瓶で1本5000円の商品を持ち込んだ松井酒造(京都市、代表銘柄:神蔵)の松井社長に話を伺いました。高級レストランで複数の酒造会社とともに商談をした際、4合瓶で4万円から5万円の商品が並びました。松井社長は「円安で海外の金銭感覚が全く異なる。(日本酒の知識が少ない人には)安いから質が悪いのではないかと思われてしまう場合もある」と懸念しています。
 
 輸出をとりまく環境が大きく変化するなかで日本酒の販売を伸ばしていくため、各社は工夫を凝らしています。玉乃光酒造(京都市、代表銘柄:玉乃光)は有機認証を取得した製品を増やしていくそうです。NFT(非代替性トークン)による2次流通市場を整備する動きもあります。有機JAS認証を取得した商品は年間に約300本製造しています。価格は通常の商品の2倍ほどしますが、国内外で売れ行きは順調なのだそう。十数年前から有機栽培の酒米を使用しており、有機認証は酒造りの理念を伝える手段の一つとなっています。玉乃光酒造の羽場社長は「日本酒は主原料が酒米と水だけ。他の食品よりも認証を取得しやすい」と語っています。今後、商品力を高め、海外での消費拡大に生かすとのことです。

※画像リンク先は玉乃光酒造HP

もっとも23年の輸出減少は在庫調整による一時的な動きとの見方も多いです。農林水産省が23年に実施した調査によると、世界の日本食レストランは21年の15万9000店から18万7000店に増えています。日本酒の付加価値を高めていけば、輸出を伸す余地はなお大きいといえます。

 海外消費拡大に向け様々な取り組みを行う酒蔵は多くあります。当社はカンボジアにおいて日本酒マーケットを拡大・拡充していく活動を行っています。他国に類を見ない日本酒市場を作り、日本酒業界全体に貢献できるよう、日々努めています◎

③.ソーダ割り推奨日本酒 共同企画(東京都)(詳細はコチラ) 

 東京都の西多摩地区の3つの酒造会社がソーダ割りを推奨する日本酒を共同企画し、7月13日(土)に発売します。若年層を中心に日本酒の消費量が減少するなか、ソーダ割りによる飲みやすさや、さわやかな味わいをアピールし、「西多摩発の酒ソーダ」として新たな需要を創出するとのことです。

 日本酒は各酒蔵が自社銘柄の中からソーダ割りを前提に、田村酒造場(福生市)の「嘉泉(かせん)上撰」、小澤酒造(青梅市)の「澤乃井(さわのい)五段仕込」、石川酒造(福生市)の「多満自慢(たまじまん)上撰」を選び商品化しました。ラベルは蔵ごとに色を違え、デザインは統一しました。

 「若者にはチューハイやサワーのような炭酸割りが受けている」。そんな話題を耳にした田村酒造場の田村半十郎社長は日本酒のソーダ割りなら多くの若者に受け入れられると、石川酒造の石川彌八郎社長に相談しました。手始めに蔵元の名前を冠した日本酒のソーダ割りを商品化し、昨年の「福生七夕まつり」でお披露目しました。今年は同じ青梅沿線にある小澤酒造にも声をかけ、新しい日本酒文化を西多摩から発信していくとのことです。

 1本1800ミリリットル、アルコール度数は15%で、希望小売価格は2,000円。お薦めの飲み方は「グラスに酒90cc、氷3~4個を入れ、炭酸、できれば強炭酸を180cc注ぎ、軽くマドラーでかき回す」ということです。地元・多摩地域の飲食店向けやインターネットなどで販売されます。

東京・西多摩の3つの酒造会社がソーダ割り推奨の日本酒を共同企画
石川酒造=石川社長(左)、小澤酒造=小澤社長(中央)、田村酒造場=田村社長
※画像リンク先は東京都酒造組合HP

 暑い夏には冷えた炭酸飲料が飲みたくなるものです。ビールやハイボールも良いですが、今年は日本酒×炭酸水で暑気払いを行いたいです◎

😀{週末の日本酒フェア、皆さんは足を運ばれましたか?お気に入りのお酒には巡り合えたでしょうか🍶✨

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