株式会社蔵楽は、2024年12月11日(水)~12(木)でタイ・バンコクへ日本酒市場について視察を行いました。
いったい、日本食や日本酒がどのようにタイの人々に親しまれているのか現地での写真と共にご紹介いたします。
タイのお酒事情
タイは国民の90%以上が上座部仏教を信仰する仏教国です。
その為、仏教に関する大切な日や選挙前日は禁酒日(酒類販売禁止日)となっており、お酒の販売が行われません。スーパーマーケットやコンビニでもお酒は販売されず、ClubやBarなどお酒を中心に扱うお店もクローズします。
また、タイではお酒を販売できる時間が決まっています。具体的には、11:00-14:00と17:00-24:00の時間帯のみお酒が販売されています。
実際にバンコクのMax Valuに17:00過ぎに視察に行った際の写真です。


お酒販売エリアの入口は鎖でふさがれた状態で、販売不可の説明書きが下がっています。

禁酒日はアルコールの販売を小売店や飲食店に禁止する法律で、販売した店舗には罰金等の罰則があります。
しかし、勘違いしてはいけないのが”お酒を飲んではいけない日”ということではありません。禁酒日はお酒の販売・提供ができない日なので、事前に購入していたお酒を部屋などで飲む分には問題ないのです。
ですが、外でのパーティや飲食店にお酒を持ち込むなど、表立って飲むことはできないのでその点は注意が必要です。
知らずに”ホテルでちょっと晩酌を””タイのお土産にお酒を”なんて思って買いに行ったら、買えなかったということの無いように、訪れる前には必ずチェックしておくことをオススメいたします◎
SAKE FOREST
SAKE FORESTはバンコクで最大規模の日本のお酒専門店です。小売販売と日本産酒類の情報発信拠点として一般消費者と日本のお酒との出会いの場を提供しています。
試飲イベントなども定期的に開催されているそうです。

お店に入ると、所狭しと並ぶ和酒の数々に圧倒されます。
一度に数百種類にも及ぶお酒が手に入るだなんてまさに夢の国のよう。

店内では角打ちスタイルで試飲することも可能です。
気に入ったらその場で購入できるのその手軽さと安心さは、日本文化そのままです。


ギフト用の酒器も豊富に取り揃えてありました。



良い意味で、タイにいることを忘れさせてくれる空間でした。
タイで日本酒が飲みたい!買いたい!と思った方は是非、こちらに足を運んでみてはいかがでしょうか!
HP:https://www.sakeforest.com/
住所:2nd Floor, Rain Hill 47 Sukhumvit Rd.,Khwaeng Khlong Tan Nuea, Watthana,Bangkok 10110
営業時間:11:00~20:00(月~土)
定休日:日曜日、ソンクラーン、禁酒日
折原商店
折原商店は門前仲町にある角打ち店。
海外展開も行っており、シンガポールに1店、タイ・バンコクにも1店、店を構えています。
日本人居住者も多い地区、エカマイの中ほどにある商業施設「パークレーン」内にあります。



落ち着いた照明の店内に入ると、ザっと100種類を超えるお酒たちがお出迎えしてくれます。
多数の和酒を揃えるほか、杯などの酒器も販売しています。
角打ちで楽しめるように用意された日本酒も多数あり、おつまみも多種多様。
日本酒に詳しいスタッフさんがおすすめを紹介してくれるので、気軽に日本酒を楽しめるようになっています。





この時は次の予定がありおつまみはチーズやナッツ程度しかいただけませんでしたが、
折原商店と店続きになっている「白金酉玉(とりたま)」という焼き鳥やさんからもお料理はオーダー可能なのだそうです。
焼き鳥×日本酒、最強のタッグをここバンコクでも味わうことができるだなんて、住むことには困らないだろうと思ってしまいました(笑)
和食ブームにより日本料理店が乱立するバンコクにおいて、折原商店は初めて角打ちのスタイルを持ち込んできたそうです。
日本酒の楽しみ方、エンタメ性をより正しく多くのタイの人々に広めていって欲しいですね◎
HP:https://www.orihara-net.co.jp/
住所:18 Park Lane,Sukhumvit Soi 63,Khlong Tan Nuea,Wattana,Bangkok 10110
営業時間:17:00~24:00(月~土)
定休日:日曜日、ソンクラーン、禁酒日
最後に
タイ・バンコクは現地の人や多くの観光客が行き交う、非常に活気のある街でした。
日本食レストランや居酒屋も多く存在し、タイ独自の発展を遂げている店も多くみられました。
日本酒は未だビール文化には遠く及ばないとは思いますが、日本食の発展にしっかりと付随していくためには、やはり現地の人にまずは日本酒を知ってもらう・ファンになってもらうことが重要と考えます。
そして魅力を自ら発信してくれる人々の育成を担うことが、蔵楽社としての使命の一つであります。
現在輸出を行っているカンボジアにおいて、今後どのようにアクションしていくべきか、今一度考えさせられるタイ・バンコク出張となりました。
最後に、どちらのお店もタイに居てホームシックになることがあれば、SAKE FORESTさんと折原商店さんに行けば大丈夫!そんな風に思わせてくれる素敵なお店でした◎
また改めてゆっくり伺いたいものです!