日本酒造組合中央会が、2022年12月から2023年1月に全国の20歳から70歳までの全国の男女3,000人を対象に『日本酒需要動向調査』を実施。2023年3月にレポートが発表となりました。
レポートの内容がやや入り組んでおり、内容が難しいため蔵楽が解説を行いました。
酒づくりや販売の参考になれば幸いです!
目次
『日本酒需要動向調査』概要
調査方法は後述しますが、データを読み解く上でのポイントとしては、
➀回答者は全体で3000人。性別、居住エリア等はほぼ平均的で属性のバランスは良い。
②「日本酒ポテンシャルユーザー」は、基本的に普段日本酒を全く飲まない「超ライト層」を意味しています。
回答者は200名で全体回答者の10%程度となっており、ノイズにもなるのでデータの読み取りには注意が必要です。
【調査方法】
・調査手法:インターネット調査
・調査対象:全国の20~70代男女 日本酒ユーザー/日本酒ポテンシャルユーザー(定義は下記①に記載)
・回答者数:本調査3,000サンプル
・調査期間:2023年1月6日(金)~1月12日(木)
・調査会社:株式会社ネオマーケティング
直近1カ月の購入した酒類の種別
この1ヵ月間で自分が購入したご自宅用の酒類・ノンアルコール飲料を回答してもらったところ、日本酒の購入は3番目で、同じ醸造酒のワインよりも多いです。
一方で、全く購入しなかったり、ノンアルコールを購入する層も多かったのは見逃せない要素です。
好きな酒類
日本酒ユーザーは、ビールを最も好んでいます。チューハイ・ワインも日本酒同様に楽しんでます。ノンアルコールカテゴリーも一定の需要があります。
日本酒に対するイメージ
日本酒のイメージとして、「水の良い場所で造られている」が一番多いです。
また、味わいや歴史の深さなど、回答のイメージはほぼ均衡しており、総じて良いイメージを持っております。
サスティナブル活動やオーガニック製法に対する回答
日本酒ユーザーの方が、サスティナブル活動をしている酒蔵やオーガニック製法に対する感度が高く、よりこだわりを持った日本酒や酒蔵を応援・購入していると推察できる。
低アルコールの日本酒に対する購入意欲
日本酒ユーザーの方が、より低アルコールの製品を求める傾向にあり、今後も低アルコールの
日本酒のニーズは底堅いと考えられます。
直近1カ月の日本酒飲用の場所に対する頻度と場所
全世代を通じて、日本酒は自宅で飲まれることが多いです。自宅で飲む日本酒ユーザーのうち、週1回以上日本酒を飲む人が約37%でした。
今後の日本酒飲用意向
今後の日本酒の飲用意向としては、Z世代が顕著に日本酒を飲みたいという意向を持っており、若者世代にアプローチした商品開発が望まれています。
飲食店で日本酒を注文する際の重視するポイント
知っている銘柄やこだわりの銘柄を好む一方で、料理との相性を重視するユーザーが多いです。
Z世代においては、生産地もポイントとして挙げられており、ブランド価値の重要性が分かります。
Z世代をターゲットにすることを考えると、低アルコールなど世代にマッチした日本酒開発が必要です!
何か気になることがあれば、こちらにご連絡をください!
コメント