【今週のお酒ニュースまとめ】24年9日11日~9月17日号

昨日は中秋の名月だったため、月見酒のSNS投稿を多く見かけました🌕
自身は月見でお酒を飲む行為をしたことが一度もありません。
縁側で月を見ながら日本酒を飲む、そんな静かで穏やかな夜を過ごしてみたいものです✨

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.朝日酒造がジン市場に参入!(新潟県)
②.香港でJFOODO主催の日本酒フェア 40蔵約100種の日本酒を紹介
③.福島の日本酒やラーメン、ブラジルで売り込み

➀.朝日酒造がジン市場に参入!(詳細はコチラ)

 代表銘柄「久保田」など日本酒の酒蔵である朝日酒造(新潟県長岡市)は、2030年で創業200周年を迎えるにあたり「次の100年を見据えた新たな挑戦」として、ジンを開発し蒸留酒事業に新規参入します。9月12日には約5億円を投資して本社敷地内に建設した「越路蒸留所」の竣工式を開催しました。

 ジン市場への参入を決めた理由として同社は、「国内外のジン市場の伸長と、ジンは蒸留酒の中でも原料や製法の自由度が高く、企業の独自表現が可能なこと。さらに、新潟県の米農家との持続的な繋がりと発展を目指し、将来的には米を使ったジン作りの可能性が期待できることも重要な要素としている」と説明しました。

 「越路蒸留所」の建築面積は580.74㎡あります。300Lハイブリッド式蒸留器(単式蒸留+カラム)2器と、ベーススピリッツ用タンク5000L(2本)、調合・製品タンク1500L(1本)、原酒タンク50~600L(32本)の計35本のタンク類を備え、最大生産能力は年間で約9万本を想定しています。

 新たなジンの商品名は代表銘柄である「久保田」を起用しつつ将来的な海外展開を見据え、「KUBOTA GIN」としました。16種のボタニカルをそれぞれ個別に蒸留した上で複数種類の原酒を作り、それらの原酒を最適な配合でブレンドをすることで香味を決めるという手間のかかる製法を採用しています。この作業により独自の世界観を香味で表現しています。

 同社社長の細田氏は、コメを原料にした蒸留酒も開発を目指す考えを明らかにし、「酒米を今後も農家の方々に作っていただける一助にしたい」と語っていました。現在クラウドファンディングをスタートしており、2024年10月下旬以降に返礼分を出荷するとのことです。

朝日酒造の「KUBOTA GIN」


 日本洋酒酒造組合の洋酒移出数量調査表によると国産ジンの生産量は5年で約3.9倍と爆発的に拡大を続けています。(参考サイト)
数多くのクラフトジンがある中で、いかに他社との差別化を図っていくか、ファンを獲得していくか、重要と言えます◎

②.香港でJFOODO主催の日本酒フェア 40蔵約100種の日本酒を紹介(詳細はコチラ)

 日本酒の試飲・販売イベント「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」が9月12日、SOGO銅鑼湾店16階で始まりました。日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)が香港の日本酒振興會(Sake Promotion Association)と共同で開催しました。JFOODOは日本産の農林水産物・食品のプロモーションを担うため、2017年に日本貿易振興機構(JETRO)内に設立されました。同組織は2019年から香港で、日本酒プロモーション「SEAFOOD LOVES SAKE.」を継続的に展開してきました。6年目に当たる今年も、小売店での試飲販売や中華レストランでの広東料理とのペアリングイベントなどを企画しており、同イベントは一連のキャンペーンの第1弾として開かれました。

 香港における日本酒の人気は非常に高いです。農林水産省が公表している国・地域別の日本からの輸出金額において2003年~2023年は常にトップ3以内に入るなど、香港人の間でも日本酒文化は年々浸透しています。期間中、日本各地の40の酒蔵から約100種類の日本酒を集め、一部商品はプロモーション価格で販売する。金賞受賞銘柄や香港では普段は流通量が少ない希少な銘柄など幅広い地酒をそろえた。

 佐賀の馬場酒造場は、9代目杜氏が大学在学中に地元・有明海で発見し、自身で開発した酵母で醸造した「能古見 ARATA」を紹介。サステナブルな酒造りに取り組む山形の小嶋総本店は、数量限定商品「東光 純米大吟醸 アイガモロボ農法」を用意しました。ほかに、台湾出身の杜氏が2021年に立ち上げた島根県の台雲酒造、フランスやイタリアなど世界の日本酒品評会で受賞歴がある鳥取県の福羅酒造などの商品も紹介されました。

 会場には、日本酒の造り方や香り、味わいの分類、温度や酒器の違いによる楽しみ方、日本各地の特色などを説明するパネルが設置されました。「SAKE」の文字の大型モニュメントを設置したフォトスポットも設け、SNSを活用したキャンペーンも行うとのことです。期間中は毎日、SSI国際利き酒師の呉鎮天さんによる、日本酒にまつわるさまざまなテーマの講座が無料で開かれました。初日は、JFOODO香港代表の沖和尚さんや日本酒振興會代表の劉さんも来場。沖さんは「日本各地から集めたさまざまな日本酒を、ぜひ楽しんでほしい」とあいさつ。さらに「今回のイベントはJFOODOの現地職員が担当し、日本酒振興會、SOGO、卸売事業者といった香港の関係者の協力があり実現した。このイベントが一助となり、日本酒が香港の皆さまの日常生活に溶け込んでいくことを期待している」とコメントを寄せていました。

「JFOODO清酒祭(SAKE FAIR)」のオープニングセレモニーの様子
※画像リンク先は日本酒プロモーション「SEAFOOD LOVES SAKE.」ページ

 日本酒人気が高い香港での本プロモーションイベント。現地料理とのペアリングからのアプローチを行うあたり、本当に日本酒を好きでいてくれているんだなぁと、ほっこり嬉しくなりました◎

③.福島の日本酒やラーメン、ブラジルで売り込み(詳細はコチラ) 

 国際協力機構(JICA)の企画で来県したブラジルの日系人経営者ダニエル・シゲオ・ホンダさんとビニシウス・キオシ・フジイさんが日本酒やラーメンなど福島県が誇る名物を母国に広めようと奮闘しています。

 2人はフジイさんが経営するブラジル 南部に位置する都市、クリチバ市のすし・和食店で富裕層やインフルエンサーらを対象に夕食会を開き、県産米やノリを使った手巻きずし、日本酒などを振る舞いました。ホンダさんは自らが経営する市内の店舗で喜多方ラーメンを提供する催しも開催。ラーメンは近年、ブラジルで人気が広がっているといい、県人会員らも訪れ、にぎわったそうです。

 2人は今年の6月にJICA主催のツアーで浜通りの東日本大震災被災地などを視察。帰国後、復興に貢献したいと催しを企画しました。9月21日、22日の両日には例年約2万人が訪れる日系団体主催のお祭りにクリチバ日本総領事館と連携し、福島県関連ブースを設けるといいます。ホンダさんは「ツアーで復興の様子や風評被害に対する取り組みを知った。総領事館と共に福島をPRしたい」と意気込みを語っています。

 夕食会に参加した総領事館の三井靖広総領事は福島県の姿に心を動かされた2人の様子が印象的だったとし、「福島の皆さまの復興に懸ける思いは確かにブラジルまで伝わっている。私自身も福島産食材の安全性、おいしさを発信していく」と述べていました。

夕食会で県産食材を使った料理などのおいしさを伝えるホンダさん(右)
夕食会で県産食材を使った料理などのおいしさを伝えるホンダさん(右)

 復興支援には様々な形があります。自身も可能な範囲で福島の野菜やお酒を買っています。何事も、まずは意識を向け、行動することが大事です。

😀{酒造メーカーが他酒の市場に参入するケースが増えてきていますね!切磋琢磨・競争することで、より良い市場に成長していくことを期待しています🍶✨

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