【今週のお酒ニュースまとめ】24年9日4日~9月10日号

今日は気象庁の観測史上、最も遅い猛暑日だそうですね💦

秋はいつ訪れるのでしょう。
健康のために、7階にある事務所まで階段を使っていたのですが、夏の間は控えていました。
しかし、秋の行楽に向けてそろそろ足腰を鍛えないとと思い、今日から階段の利用を再開しました。猛暑なのに。


それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.白鶴酒造がマイクロブルワリ「HAKUTSURU SAKE CRAFT」開設
②.経済産業省の起業家育成・海外派遣プログラムにてhaccoba採択決定!
③.香港の国際日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2024」受賞酒発表!

➀.白鶴酒造がマイクロブルワリ「HAKUTSURU SAKE CRAFT」開設(詳細はコチラ)

 白鶴酒造は5日、白鶴酒造資料館(兵庫県神戸市)内に小規模の醸造所であるマイクロブルワリー、「HAKUTSURU SAKE CRAFT」を開設しました。上質な日本酒を小ロットで製造する施設で、日本酒ファンの多様なニーズに対応していきます。将来的には国内外の顧客からのオーダーメード品の受注にも取り組む考えです。

 マイクロブルワリーの広さは37平方メートル。洗米から醸造、瓶詰めや火入れなどの一連の工程を完結できるように設備を導入しました。500種類弱の独自酵母を用いた日本酒や、ホップなどを使用した醸造酒などの製造を予定しています。杜氏を務める伴光博執行役員は「新しい酒のあり方を追求する」と意気込んでいます。この醸造所で製造した初しぼりの日本酒は10月5日の酒蔵開放日に有料試飲で提供されます。数量限定で市販も予定しています。

 国内の愛好家や海外富裕層などからのオーダーメード品や他業種とのコラボなど、「HAKUTSURU SAKE CRAFT」だからこそ可能となる取り組みも行っていきます。オーダーメード品はタンク1本(720ml容器で200〜300本分に相当)からの受注を想定しています。

白鶴酒造の「HAKUTSURU SAKE CRAFT」

(髙橋解説)今週、最も大きなニュースです。日本酒やホップを使用した醸造酒などの製造を予定している、ということで、クラフトサケの製造を行うということになります。
若手で盛り上がるクラフトサケへの大手の参入という形になりますが、今回の最大手の白鶴酒造さんの参入は、私はポジティブに捉えています。
というのも、まずは「クラフトサケ」というジャンルが成熟することが、酒業界全体で見たときに大きな盛り上がりにつながるからと考えているからです。
2022年に立ち上がったクラフトサケブリュワリー協会は、まだまだ発展途上です。
こうした大手の参入は、それだけクラフトサケ市場に可能性に感じているからであり、新しい息吹を与えることになると考えています。

②.経済産業省の起業家育成・海外派遣プログラムにてhaccoba採択決定!(詳細はコチラ)

 酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」(ハッコウバ クラフトサケブルワリー)を営む、株式会社haccoba(福島県南相馬市)が、ジェトロ初となる米国におけるフードテックスタートアップのアクセラレーションプログラム「J-StarX Food Frontiers USA」第1期に採択されました。当プログラムは、日本貿易振興機構(ジェトロ)とシリコンバレーのフード・イノベーション・ハブであるKitchenTownが連携し、米国市場への参入を促進することを目的とした7ヶ月間の集中プログラムです。

 本プログラムは米国市場で事業を展開し、拡大するために必要な知識を身につけ、コミュニティとの関係構築を図ることを目的としています。ジェトロとKitchenTownのチームは、メンター、業界リーダー、投資家の協力を得て、これらの革新的なスタートアップが米国での市場拡大を果たすため、必要なツールと知識、ネットワークを複層的に提供します。イノベーションの中心に位置するKitchenTownのシリコンバレー本社をメイン会場に据えマスタークラスを実施するほか、クラス終了後も東京で月1回のワークショップを開催し、参加スタートアップの事業拡大を支援します。

 KitchenTownの戦略担当ディレクターは、「私たちは、人々や地球にとってより良い新製品や新技術の開発に情熱を燃やす革新的なスタートアップを支援してきた実績があります。ジェトロと連携することで、日本の素晴らしいスタートアップの商品をアメリカのフードシーンに登場させるユニークでエキサイティングな機会を提供できることを楽しみにしています。」と述べています。
厳しい選考プロセスを経た、優秀で質の高いスタートアップ10社とともに、プログラムは2024年9月に開始され、様々なプログラムを通して米国市場進出の準備を行い、2025年3月にはデモデイを予定しています。

「J-StarX Food Frontiers USA」
※画像リンク先は本プログラム詳細

従来の日本酒では表現できない多様な味わいのお酒を生み出しているhaccoba。その素晴らしさを国外にも広めて欲しいですね◎

③.香港の国際日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2024」受賞酒発表!(詳細はコチラ) 

 香港の国際日本酒コンクール「Oriental Sake Awards 2024」(以下OSA)のメダル受賞酒が、2024年9月5日(木)に発表されました。

「OSA」の開催は今年で3回目。2023年には、在香港日本総領事館、JETRO香港、香港日本料理店協会、一般社団法人awa酒協会の後援のもと、147蔵から356点が出品されました。
出品部門は、「純米大吟醸/純米吟醸(淡麗)」「純米大吟醸/純米吟醸(芳醇)」「大吟醸/吟醸(淡麗)」「大吟醸/吟醸(芳醇)」「本醸造」「純米酒(旨味芳醇)」「純米酒(淡麗)」「スパークリング」「生酒」の9つ。各部門で「金賞」「銀賞」「銅賞」が選出され、最高得点の出品酒が「部門チャンピオン酒」となります。さらに、すべての「部門チャンピオン酒」の中から、最高賞として「Sake of the Year」が選出されます。

 2024年は、143蔵から503点が出品され、33点が金賞に選ばれました。「Sake of the Year」の発表は、10月14日(月)に行われる予定です。

以下、結果を一部抜粋してご紹介します。
※★印は、部門チャンピオン酒です。

●純米大吟醸/純米吟醸(淡麗)」部門(金賞数:13)
・「NIIZAWA 2022」株式会社新澤醸造店(宮城県)★
・「水府自慢 10号 純米大吟醸 無濾過原酒 ピンクラベル」明利酒類株式会社(茨城県)

●純米大吟醸/純米吟醸(芳醇)」部門(金賞数:7)
・「作 雅乃智 中取り」清水清三郎商店株式会社(三重県)★
・「夜明け前 純米大吟醸」株式会社小野酒造店(長野県)

●「大吟醸/吟醸(淡麗)」部門(金賞数:1)
・「澤乃井 大吟醸 凰」小澤酒造株式会社(東京都)★

●「大吟醸/吟醸(芳醇)」部門(金賞数:2)
・「我山 大吟醸」鶴見酒造株式会社(愛知県)★
・「陸奥八仙 大吟醸」八戸酒造株式会社(青森県)

●「本醸造」部門(金賞数:2)
・「酒田錦 本醸造」株式会社瀬戸酒造店(神奈川県)★
・「愛宕の松 別仕込本醸造」株式会社新澤醸造店(宮城県)
●「純米酒(旨味濃醇)」部門(金賞数:2)
・「群馬泉 超特選純米」島岡酒造株式会社(群馬県)★
・「Barrel Sake -Red Wine-」Wakaze France(Kura Grand Paris/フランス)

●「純米酒(淡麗)」部門(金賞数:1)
・「田友 特別純米酒」高の井酒造株式会社(新潟県)★

●「スパークリング」部門(金賞数:2)
・「愛宕の松 スパークリング 瓶内二次発酵」株式会社新澤醸造店(宮城県)★
・「賀茂鶴 光壽 Sparkling Sake」賀茂鶴酒造株式会社(広島県)

●「生酒」部門(金賞数:3)
・「紀土 KID Shibata’s 純米大吟醸 be fresh!」平和酒造株式会社(和歌山県)★
・「白雪 大吟醸生原酒氷温熟成」小西酒造株式会社(兵庫県)

公式サイトの結果発表は、こちらをご覧ください。

「Oriental Sake Awards 2024」

受賞された酒蔵の皆さま、本当におめでとうございます!!

😀{先日、大手町で開催中の「若手の夜明け」に行ってきました!刺激的で興味深いお酒が数多くあり、気づくと試飲チケットがあっという間に無くなっていました(笑)イベントは9月15日(日)まで、お時間のある方は足を運ばれてみてはいかがでしょう🍶✨

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