【今週のお酒ニュースまとめ】23年10日25日~10月31日号

今週11/3~13まで、再びカンボジアに行ってまいります
また、来年2月にカンボジアにて日本酒イベントの開催も計画しており、各飲食店などに視察をする予定です!
実際に体験した内容などはレポートとしてご報告をさせていただきますので、お楽しみ◎
※カンボジアについて何か気になることなどがあれば気軽にご連絡くださいませ!
それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.温暖化耐性のある新品種の酒米「萌えいぶき」で醸す新ブランド誕生
②.猛暑などの影響で米が割れやすく。日本酒の仕込み繊細に(山形県)
③.中国成都市で広島県の日本酒商談会を実施

➀.温暖化耐性のある新品種の酒米「萌えいぶき」で醸す新ブランド誕生(詳細はコチラ)

 株式会社エノク(東京都)は盛川酒造株式会社(広島県呉市、代表銘柄「白鴻」)を醸造パートナーとして、広島県で開発された温暖化への耐性のある新品種の酒造好適米「萌えいぶき」を全量用いた、新たな日本酒ブランドを立ち上げることを発表しました。
新ブランドは来春にクラウドファンディングにて先行販売する予定とのことです。

萌えいぶき開発の経緯
近年の温暖化により、酒米に以下のような問題が生じています。
玄米の品質の低下(成熟したきれいな米(整粒)の割合が低下する)
米の溶解性の低下(製造時に米が溶けにくくなる)

前者の問題は酒造りに適した高品質な米の量が減ることを意味し、後者の問題は酒(アルコール)の生成効率が下がり、味わいに影響を与えることを意味しています。

 そこで、広島県立総合技術研究所、農業・食品産業技術総合研究機構西日本農業研究センター、広島県酒造協同組合、JA全農ひろしま、広島県穀物改良協会の共同研究により、温暖化時代でも収量・品質ともに良好な酒米「萌えいぶき」が開発されました。
「萌えいぶき」の主な特徴は以下の4点です。
1.短稈で倒伏に強い
 背丈が短いため風を受けても倒れにくい
2.収量が多い
 多収で知られる八反錦1号以上の収穫量が得られる
3.心白の大きさは中程度
 吟醸酒向けの精米も可能となる大きさの心白(米の中心部にある白濁部分のことで、デンプン質の含有量が多く吸水性がよい)
4.高温登熟耐性がある
 高温下で成熟しても玄米の品質低下が少なく、また、米の溶解性が低下しにくい

次世代の酒造りのスタンダードとなるべき酒米でどのような日本酒が完成するのか…!続報を待ちます◎
 

当社代表 猪子(写真左)と盛川酒造代表 盛川氏(写真右)
株式会社エノク代表 猪子氏(左)と盛川酒造代表 盛川氏(右)

②.猛暑などの影響で米が割れやすく。日本酒の仕込み繊細に(山形県)(詳細はコチラ) 

 酒どころ山形では、新米を使った日本酒の仕込みが進められています。
※山形県は、今年の「全国新酒鑑評会」で都道府県別の「金賞」の数が日本一となった全国有数の酒どころです。

 今年は猛暑に加えて雨が少なかった影響で、水分量が少なく小粒の割れやすい米が多いため、洗う際に割れないよう水圧を弱めるなど例年より繊細な作業が求められているそうです。

 山形市内にある秀鳳酒造場(代表銘柄「秀鳳」)の武田秀和社長は「猛暑の影響で酒造りには難しい年だが一生懸命に仕込みを進め、『おいしいものができた』と思ってもらえる酒を消費者に届けたい」と話していました。
日本酒の仕込み作業は春まで続き、今年は暖冬も懸念されていることから、気温が高い場合はタンクに氷を入れるなどして対応していくということです。

気候変動により農作物へあらゆる影響が出ています。品種改良や加工方法の工夫など、様々な対策が必要となってきています。

画像リンク先は山形県酒造組合HP

③.中国成都市で広島県の日本酒商談会を実施(詳細はコチラ)

 中国の西南地域で広島県内の日本酒の認知度を高め、販路を拡大するため、広島県は10月19日、四川省成都市で初めて「広島日本酒商談会」を開催しました。
※広島県と四川省は1984年9月に友好連携を締結しており、四川省にとっては初めて友好都市となった日本の自治体です。

商談会には広島県内の酒造メーカー8社とその輸入卸売業者が出展し、会場には成都市内の日本酒卸売業者や飲食店経営者など約70人が来場しました。出展した酒造メーカーは、四川料理に合う酸味が強めの日本酒を特別に開発し、来場者から特に高い評価を得たそうです。

また、上海を拠点とする広島県の日本酒の輸入卸売業者は「上海、北京などの沿岸地域ではすでに日本酒の認知度が高く、日本酒メーカー同士で限られた市場を奪い合っている状況だが、今回の商談会を通じて成都はまだまだ売り上げを伸ばせる手応えを得た」と語っていました。来場者からも、「今回の商談会に出展している日本酒は、成都で見たことがないものばかりで非常に目新しかった」「店で売りたい日本酒が見つかった」との声が聞かれました。

成都市を含め、中国国内の中華レストランでは、地元産の酒類以外に外国産ワインも好まれており、その消費量も多いそうです。
中華レストランで日本酒が定着すれば、日本酒のさらなる需要拡大が見込まれます。
 

写真 商談の様子(ジェトロ撮影)
商談の様子(ジェトロ撮影)
※画像リンク先は広島県酒造組合HP

😢{夏の異常気象で、酒米、食用米、その他農作物の品質・出荷量・価格などに影響が出ています。

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