8月も最終週となりました!
毎日のように酷暑だ、猛暑だ、なんて言っていましたが
少しずつ暑さがやわらいできているように感じ、ホッとしています(笑)
季節の変化と共にお酒の飲み方や飲む場所も変わってきます🍶
紅葉と秋上がり、どこでどんな風に飲もうか、今から妄想が膨らみます🍶🍂
それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨
🍶トピック🍶
➀.24年上半期の日本酒輸出、米国向け回復、中国は不振続く
②.「高雄国際酒展」に国税庁がジャパンブース設置、台湾中南部での普及がカギ
③.「全国燗酒コンテスト2024」審査結果発表!
➀.24年上半期の日本酒輸出、米国向け回復、中国は不振続く(詳細はコチラ)
米国向けの日本酒の輸出が回復しています。財務省の貿易統計によりますと、2024年1〜6月の輸出金額は56億6878万円となり、前年同期比37.3%増えました。新型コロナウイルス禍で物流の停滞を懸念し、前倒しで出荷されていた在庫が消化されたようです。中国や香港向けは大きく減少しており、輸出先によって回復力に濃淡が広がっています。
上半期全体の輸出金額は前年同期比1.9%増の204億1165万円、輸出数量は3.3%増の1506万7235リットルでした。
コロナ禍が落ち着き、活気が戻った米国向けは輸出金額が伸びました。「獺祭」で知られる旭酒造(山口県岩国市)は中長期的に海外販売比率を約9割まで高める目標を掲げています。特に力を入れているのが米国で、ニューヨーク州に酒蔵を建設し、23年9月から生産を始めています。
日本酒の企画・販売を手がけるスタートアップ企業のClear(クリア、東京都渋谷区)は24年1月、米テキサス州の有名レストランで日本酒と料理とのペアリングが楽しめるディナーを開きました。代表銘柄の「百光」は720ミリリットル3万8500円。富裕層を中心に、新たなアルコールの選択肢として提案しています。
韓国向けは26.5%増の19億9753万円でした。マッコリに関する規制が段階的に緩和され、アルコール全体の消費量が増えたことが追い風になったそうです。訪日韓国人の増加や酒造会社のアプローチ強化も寄与しました。中国向けは17.3%減の51億5311万円、香港向けは28.7%減の21億5279万円と大きく落ち込みました。香港への輸出の落ち込みが影響し、24年6月時点の輸出単価は前年比3.9%減の1355円と15年ぶりのマイナスになりました。香港では日本料理店の閉店が相次いでいます。多くがコロナ禍で開業した高級店。自由に日本に旅行できないなか高級和食の需要をつかみましたが、往来の再開により需要が激減したことが影響したようです。
全体の金額や数量は大きく増減していませんが、地域によっては増減値に差があります。各所様々な背景があることが伺えますね。要因を正しく見極め、国別・地域別で適切なマーケティングを行っていく必要があると言えます。
②. 「高雄国際酒展」に国税庁がジャパンブース設置、台湾中南部での普及がカギ(詳細はコチラ)
台湾南部の高雄(たかお)市内の高雄展覧館で8月9日から12日まで「高雄国際酒展」が開催されました。この展示会に日本の国税庁が「SAKE & SPIRITS OF JAPAN」と冠したブースを設置しました。同ブースでは酒造会社など16社が出展し、このうち3社が台湾向けの初輸出に取り組みました。
台湾向けに初輸出を目指す企業からは、「台湾との直行便があり、地理的にも近いため、台湾を対象とした。今回は国税庁のサポートがあり、出展料の自己負担がなかったため、初挑戦しやすかった」などの声が聞かれました。また、出展企業の中には、新型コロナウイルス感染拡大により一度は輸出を取りやめたが、今回の展示会を機に、台湾向け輸出に再チャレンジするという企業もありました。
一方、清酒などを取り扱う台湾の輸入業者からは、日本産酒類を拡販していくに当たって「台湾での小売価格は高額となり(※)、一般消費者は気軽に手を出しにくい」「台湾向け輸出に取り組む際は、バイヤーや消費者に対し、商品の特徴やストーリーなどを丁寧に説明することが必要です。また、台湾市場は変化が早いため、当地の展示会参加などを通じて、市場動向を直接理解することが重要」「台北市では清酒などを取り上げたイベントが数多く開催されているが、高雄市を含めた中南部での開催は限られている」などの課題があるといった声が聞かれました。
(※例えば、清酒の小売価格は日本の3~5倍程度。価格設定では、商品仕入れ価格や輸送コスト、関税、営業税、酒税、保管コスト、輸入業者のもうけなどを考慮する必要があります。清酒には20%の関税がかかります。)
台湾では法律上、ネット通販などの酒類の通信販売が禁止され、実店舗での購入が必要です。「高雄国際酒展」のような展示会は一般消費者も入場可能で、新しい商品を探す機会になっています。一般消費者は酒類にアクセスしにくい面があることを考慮する必要があると言えます。上述で課題として挙がっていましたが、台湾向けに輸出を目指す企業には、高雄市のような中南部の都市でも継続的に商談や販売促進に取り組むことが期待されます。
なお、台湾財政部が発表した2023年の酒類統計によると、品目別酒類の輸入量(上記資料図参照)については、ビール(68.8%)が圧倒的なシェアを占め、次いでウイスキー(6.0%)、ワイン(4.7%)などが続きます。日本産の清酒を含む「穀類醸造酒類」は0.8%でした。
台湾への日本酒の輸出金額及び数量は年々少しずつ増加しています。継続していくためには、いかに一般消費者の目線での拡販方法を考えられるかも焦点になると言えます。国や地域、法や宗教などで可能なマーケティング方法は違ってきます。フレキシブルに考え、実行に移せるよう当社も努めてまいります!
③.「全国燗酒コンテスト2024」審査結果発表!(詳細はコチラ)
燗にして美味しいお酒を評価する「全国燗酒コンテスト2024」の審査結果が発表されました。全国の251の酒造会社から出品された939点が、以下の5部門に分けられ、専門家によるブラインドテイスティングで審査されました。各部門の上位30%が金賞、最上位5%が最高金賞と認定されています。
・お値打ちぬる燗部門:720mLで1,250円以下、もしくは、1.8Lで2,200円以下。審査温度は45℃。
・お値打ち熱燗部門:720mLで1,250円以下、もしくは、1.8Lで2,200円以下。審査温度は55℃。
・プレミアムぬる燗部門:720mLで1,251円以上、もしくは、1.8Lで2,501円以上。審査温度は45℃。
・プレミアム熱燗部門:720mLで1,251円以上、もしくは、1.8Lで2,501円以上。審査温度は55℃。
・特殊ぬる燗部門:にごり酒、古酒(常温で3年以上貯蔵されたもの)、樽酒(「樽酒」と表示があるもの)など。審査温度は45℃。
※全て税別表記
以下、各部門一部抜粋してご紹介します!
お値打ちぬる燗部門(出品数:237点/最高金賞の割合:5.1%/金賞の割合:26.2%)
【最高金賞】12点
・「かおりらんまん純米吟醸」秋田銘醸株式会社(秋田県)
・「澤乃花 辛口純米 花ごころ」伴野酒造株式会社(長野県)
【金賞】62点
・「純米酒鳳陽」合資会社内ヶ崎酒造店(宮城県)
・「花春 辛口純米酒」花春酒造株式会社(福島県)
お値打ち熱燗部門(出品数:224点/最高金賞の割合:4.9%/金賞の割合:27.7%)
【最高金賞】11点
・「飛騨乃辛燗 特別本醸造」有限会社平瀬酒造店(岐阜県)
・「金紋 春鹿」株式会社今西清兵衛商店(奈良県)
【金賞】62点
・「多満自慢佳撰 白辛口」石川酒造株式会社(東京都)
・「千代むすび 本醸造 鬼の舌震い」千代むすび酒造株式会社(鳥取県)
プレミアムぬる燗部門(出品数:242点/最高金賞の割合:5.4%/金賞の割合:24.0%)
【最高金賞】13点
・「八鹿 特別純米【緑】」八鹿酒造株式会社(大分県)
・「Gekkeikan Black & Gold」米国月桂冠株式会社(米国加州)
【金賞】58点
・「純米吟醸酒 国士無双」高砂酒造株式会社(北海道)
・「豊明 純米大吟醸」石井酒造株式会社(埼玉県)
プレミアム熱燗部門(出品数:158点/最高金賞の割合:5.1%/金賞の割合:25.3%)
【最高金賞】8点
・「陸奥八仙 赤ラベル」八戸酒造株式会社(青森県)
・「作 穂乃智」清水清三郎商店株式会社(三重県)
【金賞】40点
・「水府自慢 10号 純米大吟醸原酒」明利酒類株式会社(茨城県)
・「岩の井 i240 山廃純米吟醸 山田錦」岩瀬酒造株式会社(千葉県)
特殊ぬる燗部門(出品数:78点/最高金賞の割合:5.1%/金賞の割合:24.4%)
【最高金賞】4点
・「白雪純米にごり酒」小西酒造株式会社(兵庫県)
・「龍力 熟成古酒 玄妙」株式会社本田商店(兵庫県)
【金賞】19点
・「北の庄 越の雫生酛 純米吟醸」舟木酒造合資会社(福井県)
・「石陽日本海 にごり酒」日本海酒造株式会社(島根県)
受賞結果は以下の画像リンク先よりご覧ください◎
この秋冬に飲む燗酒の参考にさせていただきます◎受賞された酒蔵のみなさま、おめでとうございます!!!
😀{早いもので来週から9月です!ありがたいことに当社のサブスク「TAMESHU」がサービス開始3周年を迎え、来月9月号は感謝記念特集を予定しています!山あり谷あり、色々ありましたしこれからもあると思います。いつでも”TAMESHUらしさ”を忘れずに、全国の素晴らしいお酒たちをお届けできるよう、精進してまいります🍶✨
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