先週末は、都内で桜も満開を迎え、お酒のイベントも目白押しでした。
3/29(土)は、「静岡の食と酒を楽しむ会」に参加をさせていただきました。
イベントのタイトル通り、静岡のお酒に加えて、日本酒に漬けたサバラン(お酒をしみ込まさせたフランスの伝統菓子)など、お酒にまつわる食べ物も楽しむことができました。
日本酒以外にも、静岡のビール、ジン、ウィスキーが出展しており、広い意味での地酒を体験できる会でした。
150名ほどのイベントでしたが、アットホームで非常に居心地の良く、大変満足度が高かったです。
「地域」という軸で様々なお酒のジャンルを深堀りができるイベントは今までありそうでなかったです。
国内では新しいウイスキー蒸留所や、クラフトビール蒸留所が次々にオープンしているので、こうしたイベントは今後増たら良いですね!
それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨
🍶トピック🍶
①.ドジャース公式日本酒の「八海山」、米NY醸造の酒を日本国内で展開へ
②.花の舞酒造、ワイン酵母の日本酒 仏醸造家と開発
③.鳥屋酒造、ナオライと提携し低温蒸留酒「浄酎」を導入
①.ドジャース公式日本酒の「八海山」、米NY醸造の酒を日本国内で展開へ (詳細はコチラ)
新潟県の酒造メーカー・八海醸造は、アメリカ・ニューヨーク市の酒蔵で醸造された清酒を、2025年4月14日より日本国内で販売開始します。
この清酒は、2021年から資本・業務提携を結んでいる米国の酒造会社「ブルックリンクラ」が製造したもので、米国産の酒米と現地の水を使用しています。
現地の水はカルシウムなどの含有量が少なく、酒造りに適しているとされています。
販売されるのは、750ml入り・税込4,950円の清酒3種類で、オンラインストアなどを通じて購入可能です。
また、「八海山」は現在、メジャーリーグ・ロサンゼルス・ドジャースの公式日本酒として、ドジャースタジアム内でも提供される予定です。
少子高齢化に伴う国内での清酒需要の減少を受け、八海醸造は海外市場への展開を強化しています。
今回の「逆輸入」という形での商品展開を通じて、新たな顧客層の獲得と市場の活性化を目指しています。将来的には、海外売上高の構成比を現在の約10%から35%へ引き上げる計画です。
SAKEが逆輸入されるケースが増えてきましたね!商品のストーリー性が強調され、ブランド価値の創出につながりそうです◎
②.花の舞酒造、ワイン酵母の日本酒 仏醸造家と開発(詳細はコチラ)
静岡県浜松市の花の舞酒造は3月19日、フランス・ブルゴーニュ地方のワイナリー「ドメーヌ・シモン・ビーズ」と共同開発した日本酒2製品を発表しました。
これらは、白ワインから分離された天然酵母を使用し、香りや酸味、旨みが調和した味わいを実現しています。
製品の一つである「hananomai bize(ハナノマイ ビーズ)」(720ミリリットル、税込3,850円)は、静岡県産の酒米・山田錦を、白ワイン由来の酵母「ペリエール・ワン」で発酵させた純米大吟醸の無濾過生原酒です。
また、もう一つの「花の舞スパークリング」(同2,750円)は、県産の食用米を使用し、天然ワイン酵母による瓶内二次発酵で仕上げた発泡性の日本酒となっています。
いずれもアルコール度数は12%と日本酒としてはやや低めで、発酵が進みにくい天然酵母の特性を活かし、より飲みやすい味わいに仕上げられています。
ワイナリーの当主である千砂・ビーズ氏は、父親が花の舞酒造のある浜北(現在の浜松市浜名区)出身であることから、かつて試飲に立ち寄ったことがきっかけとなり、今回の共同開発が実現しました。
千砂氏は新商品の「ビーズ」について、「自社のワインを飲んでいると錯覚するほど香りや酸味が表現されている」とコメントをしています。
酵母由来の香りや酸味を活かした味わいは、ワイン感覚の食中酒としても楽しめそうです◎
③.鳥屋酒造、ナオライと提携し低温蒸留酒「浄酎」を導入 (詳細はコチラ)
石川県中能登町で「池月」ブランドの日本酒を手がける老舗・鳥屋酒造は、広島県呉市の酒造スタートアップ企業ナオライと連携し、日本酒を低温で蒸留する新ジャンルの酒「浄酎」の製造に乗り出します。
ナオライの技術を活用し、鳥屋酒造の日本酒を蒸留し、2025年4月に発売する予定です。地震の被害を受けた能登地域では、酒蔵が他地域企業との連携を進めており、今回の取り組みもその一例といえます。
「浄酎」は、40度以下の低温で蒸留することで、日本酒の香りや味わいを保ちながら、アルコール度数41度という高濃度に仕上げるのが特徴です。
ナオライ代表の三宅紘一郎氏は、「低温蒸留により、日本酒の風味を残すことができる」とその技術的な価値を述べています。
また、浄酎は日本酒に比べて保存性が高い点も特長の一つであり、ナオライの海外輸出ルートを通じて、鳥屋酒造にとっても新たな市場への展開が期待されています。
三宅氏は、「海外のバーなどで浄酎が提供されることを目指している」と話しています。
酒蔵を単に被災前の状態に戻すだけでなく、新たな要素を取り入れた復興の形が印象的です!
😀{桜が見頃になりましたね🌸皆さんはどんな日本酒を持ってお花見をされたのでしょうか🍶✨