今日の東京は、本当に11月かと疑いたくなるような暖かくて穏やかな気候です✨
しかし、12月-1月は例年より寒くなると予想されているようです💦雪も多いんだとか……⛄
今のうちに暖かい日差しと空気を堪能して、残りの秋を過ごしていきたいです◎
それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨
🍶トピック🍶
➀.「ルクセンブルク酒チャレンジ2024」の受賞酒発表!
②.「シンガポール酒チャレンジ2024」の受賞酒発表!
③.音楽振動で高温障害米を使用した日本酒生産効率を向上。
➀.「ルクセンブルク酒チャレンジ2024」の受賞酒発表!(詳細はコチラ)
酒ソムリエが審査する国際酒品評会「ルクセンブルク酒チャレンジ2024」の受賞酒が、2024年11月5日(火)に発表されました。
この品評会はSake Challengesプロジェクトの一環として酒ソムリエ協会(Sake Sommelier Association)が創設し、ルクセンブルクGLOBAL LINK SARL 社と協同で開催する国際的な酒の品評会で、今年で三回目を迎えます。
もっとも大きな特徴は、現地で活躍する「酒ソムリエ」が審査員を務めることです。香りや味わいだけでなく、現地の料理との相性も評価ポイントになるため、現地の市場に受け入れてもらえるかどうかを知る機会となっています。
ルクセンブルクは、金融の中心地であると同時に美食の国としても知られ、国民の購買力が高く、美食やアルコール飲料への支出がEU内でトップクラスとなっているため、日本酒の新たな市場として注目されています。
審査方法として、銘柄名などを伏せたブラインドテイスティングが行われ、その後、パッケージデザインやラベルの美しさも評価されます。これらの総合的評点からプラチナ賞・金賞・銀賞・銅賞が選出されます。
今回は、プラチナ賞8点、金賞35点、銀賞16点が選ばれました。
◎プラチナ賞(8点)
「神聖 山田錦 純米大吟釀原酒 GOLD」株式会社山本本家(京都)
「純米大吟醸 雨後の月 真粋」相原酒造株式会社(広島)
「THE INVISIBLE GORILLA」株式会社新澤醸造店(宮城)
「東洋美人 壱番纏純米大吟醸」株式会社澄川酒造場(山口)
「神都の祈り 御裳濯川」一般社団法人神都の祈り(三重)
「和和和」株式会社古屋酒造店(長野)
「上喜元 ゆずしゅ」酒田酒造株式会社(山形)
「ワタシの柚子酒」富士正酒造株式会社(静岡)
プラチナ賞以外の受賞酒、はこちらからご覧ください!
受賞された酒蔵の皆様、おめでとうございます◎
②.「シンガポール酒チャレンジ2024」の受賞酒発表!(詳細はコチラ)
「ルクセンブルク酒チャレンジ2024」に続き、酒ソムリエ協会酒ソムリエ協会(Sake Sommelier Association)は11月6日(水)に「シンガポール酒チャレンジ2024」の受賞結果を発表しました。
Life & Liquor Pte. Ltd.との共催で開催された「シンガポール酒チャレンジ2024」は、かつて修道院として使用されていた複合施設「CHIJMES」で開催され、2回目の開催となりました。
シンガポールは東南アジアにおける情報発信地であり、金融や貿易、物流の拠点として国際的に知られています。
また、日本酒ファンが増加する中でシンガポール市場も急速に成長しており、今後もさらなる拡大が期待されています。
審査には、シンガポールやアジア市場に精通した酒ソムリエたちが参加し、シンガポール最高賞32点、プラチナ賞15点、金賞62点、銀賞30点、銅賞3点が選出されました。
◎シンガポール最高賞(32点)※一部抜粋
※2年連続で受賞した出品酒に対して授与。
「KUJI 9:00pm」RICEWINE SG PTE. LTD.(神奈川)
「神都の祈り 御裳濯川」一般社団法人神都の祈り(三重)
「原田 純米大吟醸原酒35」株式会社はつもみぢ(山口)
「半蔵 純米大吟醸 神の穂」株式会社大田酒造(三重)
「神聖 山田錦純米大吟釀原酒GOLD」株式会社山本本家(京都)
「吟天光龍」小田切商事株式会社(高知)
「純米大吟醸 龍龍龍龍てつ」東の麓酒造有限会社(山形)
「かおりらんまん 純米大吟醸」秋田銘醸株式会社(秋田)
「純米大吟醸 榮四郎」榮川酒造株式会社(福島)
「浜福鶴 Ultimate 大吟醸原酒」株式会社小山本家酒造灘浜福鶴蔵(兵庫)
「髙波 大吟醸」合資会社丸永酒造場(長野)
「UMESAKE8年熟成」榮川酒造株式会社(福島)
「Assemblage Club 01 CODE NAME:Taro’」株式会社リーフ・パブリケーションズ(京都)
「シンガポール酒チャレンジ2024」受賞酒一覧はこちらからご覧ください!
受賞された酒蔵の方、おめでとうございます◎
ルクセンブルクとシンガポールでの評価を通じ、文化圏ごとの嗜好性を理解する一助となったのではないでしょうか。
今後、日本酒を国際的に広めていく上で、貴重な判断材料となりそうです!
③.音楽振動で高温障害米を使用した日本酒生産効率を向上。(詳細はコチラ)
金沢工業大学と大阪市の音響機器メーカー、オンキヨーは気温上昇の影響を受けた高温障害米で日本酒を造る際、特別な2種類の酵素を加え、音楽で振動を与えると生産効率が上がることを発表しました。
オンキヨーは特許を出願し、温暖化で酒米の品質不良が懸念される中でも、生産を維持したい酒造会社に採用を促しました。
温暖化による気温上昇の影響を受けた「高温障害米」は、通常の酒米とでんぷんの構造が異なり、通常の酵素ではでんぷんが分解されにくく、酒かすの発生が多くなるため、日本酒の生産量が減少する傾向にあります。
金沢工大の尾関健二教授は、2020年から「グルクSBG」と「グルコアミラーゼ」という2種類の酵素を用いて、日本酒の製造工程で酒かすの発生を抑制する研究を進めてきました。
オンキヨーとの共同研究では、この酵素を使用した酒造タンクにスピーカーを設置し、音楽による振動を加えたところ、酵素がさらに活性化し、酒かすの発生量を従来比で約3割減らすことに成功しました。
この消化酵素は1.5トンの日本酒タンクに対し300グラムほど必要で、費用はおよそ5000円です。
既に一部の酒造会社では酵素の導入が始まっており、オンキヨーは振動技術と共に提供することで、日本酒の生産効率向上を目指していく考えです。
今後は、酒の品質をさらに高めるために最適な振動の研究や、2種類の酵素を1種類にまとめる改良を検討しており、振動が強すぎると変色する可能性などの課題にも対処していく予定です。
酵素も音楽で仕事が捗るんでしょうか!温暖化の影響を受ける酒造業界にとって、この新たな技術が一助となることを期待しています。
😀{代表髙橋の初執筆本「酒ビジネス」ですが、お陰様で増版が決定いたしました!感想も多く寄せていただき、蔵楽メンバー全員大変嬉しく思っております◎そこで、来週23日(土)に日頃の感謝も含めた「出版記念パーティー」を、日本酒のメッカである「名酒センター」様にて行う運びとなりました✨もしご興味のある方がいらっしゃいましたら、コメントにてお問い合わせ下さいませ🍶✨
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