【今週のお酒ニュースまとめ】23年3月6日~3月12日号

今週末の3月11日、12日は新潟酒の陣に参加して参りました🍶✨
過去のイベントより時間や人数を制限しての開催でしたが、
会場内は活気と熱気に溢れ、素晴らしいイベントとなりました!
徐々に日本酒の輪がまた広がっていくことを願います◎
それでは今週のお酒ニュースまとめです🍶

🍶トピック🍶
➀.信州上田の老舗蔵が再スタート!
②.酒米を磨く県内唯一の工場 今月末で閉鎖へ(高知県)
③.アルコール度数2%の微アル甘酒風日本酒販売開始

➀.信州上田の老舗蔵が再スタート!

 山三酒造株式会社(長野県)は、2015年より事実上の休蔵状態となっていましたが、長野県出身の現代表が蔵の歴史と精神とともに事業を継承。体制を新たに、2023年2月より酒蔵活動を再開しました。

 創業1867年創業、信州上田・真田家の家紋を名前に冠した日本酒「真田六文銭」が有名で、すっきりとした味わいの地酒として親しまれてきました。しかし、造り手の高齢化と設備の老朽化により、事実上の休蔵状態となっていました。創業から150年以上の歴史が途絶えてしまう可能性もありましたが、長野県佐久市出身の現代表・荻原慎司さんが、山三酒造の歴史に感銘を受け、事業の再構築を行うことを決意。由緒ある酒蔵を守りたいという強い想いから、先代が守ってきた「山三酒造」の名前を残し、その精神を継承しました。

 杜氏には、京都府・ハクレイ酒造での酒造り経験を持つ栗原由貴さんが就任。老朽化が進んでいた醸造設備を一新し、若き杜氏の柔軟な発想と高度な醸造技術が加わることで、蔵の伝統を守りながら、新たな銘柄も打ち出していくとのとこです。
 豊かな自然環境に恵まれた場所で、美味しい地元のお米と水をもとに、新しい山三酒造が生み出す日本酒、非常に楽しみです。

山三酒造

②.酒米を磨く県内唯一の工場 今月末で閉鎖へ(高知県)

 酒米を磨く(とう精)高知県内で唯一の工場が、老朽化の影響で今月末で閉鎖されることになりました。JA高知県は、担い手不足による組合員の減少などで、経営が悪化する中、老朽化した施設の改修費用の捻出は難しいとして、今月末で施設を閉鎖することを決めたということです。

 高知県は、四国の日本酒の生産量の7割を占める酒どころで、近年は海外への輸出も盛んに行われています。今後、高知県の酒蔵は、兵庫県など県外の工場にとう精の作業を委託する必要があり、輸送費の増加につながります。原材料価格の高騰で、値上げに踏み切る酒蔵が増える中、さらなる値上がりを懸念する声が上がっています。また、輸送費を少しでも抑えるために委託先の工場に近い県外の酒米を利用する動きも出てくると見られ、今後のブランド戦略にも影響を与えそうです。

 高知県酒造組合の高木直之理事は「業界をあげて進めてきた県産米を使ったブランドづくりの流れが後退しかねない。海外に輸出する際には、地酒のイメージが欠かせず、県全体で今後の方策を考えるべきだ」と話しています。

3月末で閉鎖されるJA高知県の精米工場(南国市大そね甲)

③.アルコール度数2%の微アル甘酒風日本酒販売開始

 HINEMOSから1年以上ぶりとなる新銘柄「GOJI(AM5:00)」がリリースされました。AM5:00がコンセプトの微アルコール(2%)の甘酒風日本酒で、甘酒の製法と日本酒造りの技術が融合した、今までにない透明クリアな日本酒です。またアルコール度数が2%と、過去のラインナップの中で最も低いアルコール度数となっています。

 昨今飲食業界では、低アルコール商品の人気や健康志向の高まりを背景に、お酒とのさまざまな付き合い方が多様に広がっています。そのような中で、一般的な日本酒のアルコール度数は15%ほどですが、アルコール度数が高い、という理由だけで日本酒と向き合いにくい飲食シーンがあることに課題感があったそうです。
 日本酒の世界にもより多様な選択肢が必要と考え開発した商品。夜ではない早い時間にも楽しむことができる、今までにない日本酒が誕生しました。

 担当者は「これまでの10銘柄にGOJIが加わったことで、『時間に寄り添う』日本酒であるHINEMOSのコンセプトを更に進化させていけると確信しています。」と強く語っていました。

「GOJI(AM5:00)」

😀{再開する蔵もあれば、閉鎖する工場もある……。なんとも言い難い気持ちになります。

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