【今週のお酒ニュースまとめ】24年6日19日~6月25日号

本格的に梅雨入りしましたね!
なかなか雨が降らなかったので、密かにダムの水が枯渇しないか心配していました(笑)

子供の頃、奥多摩のダムの水が少なく取水制限が行われたことがありました。
母に、「洗面所のお水、シャワーのお湯、大切にね。」とよく言い聞かせられたものです。
『節水』というものが幼い体に染み込み、今ではナチュラルに節水行動をしています。
何事も考えを少し変えてみるだけで、扱いや対応が優しく丁寧になります💡

梅雨の長雨で気が滅入ることもあると思いますが、そんな時は”恵みの雨”と捉えてみて下さい!
心は晴れやかでいられますよ🌈

それでは今週の日本酒NEWSです🍶✨

🍶トピック🍶
➀.デジタルでもろみの温度を常時確認、システム開発へ(福島県)
②.ホタルが水利きしたお酒『KATARU HOTARU(語蛍)』発売(三重県)
③.日本酒を使った新たなお酒“浄酎”に込めた思い(広島県)

➀.デジタルでもろみの温度を常時確認、システム開発へ(福島県)(詳細はコチラ)

 県ハイテクプラザ(※)は今年度から、酒造りで重要なもろみの温度の変化をデジタル技術で即時に確認できるシステムを開発しています。もろみは発酵する温度によって日本酒の品質を左右します。福島県内の蔵元の多くは、手作業で温度の推移を記録しており、システムの導入で高い品質を誇る県産日本酒の安定的な醸造と作業の効率化につなげていきます。2026年度に県内8蔵元で実証し、将来的には各蔵元での本格導入を目指すとのことです。
(※工業振興のために様々な技術支援を行う県立の試験研究機関)

 本システムでは捉えた映像を無線通信でサーバーに飛ばす「ネットワークカメラ」の使用を検討しています。もろみが入ったタンクに設置されている温度計をカメラで読み取り、時間ごとに自動でグラフ化し、タブレットなどで温度変化を確認できる仕組みです。リアルタイムに観測でき、温度変化に異常があった際に素早く対応できます。データを基に安定した酒造りが見込めるのです。

 喜多方市の笹正宗酒造(代表銘柄:笹正宗)では、仕込みが始まると毎日、朝と晩の2回、人の目でもろみの温度を確認しています。休日に温度確認のためだけに蔵に出向くこともあります。想定より冷えすぎ、発酵が止まるなどの影響もあるというのだそう。岩田悠二郎社長は「細かい温度コントロールが可能になる」と期待の声を寄せています。
 

デジタルで常時もろみの温度を確認

 県ハイテクプラザは酒蔵と温度の情報を共有し、もろみの発酵について助言してき、さらに蓄積したデータを分析し醸造技術の向上に生かしていくとのことです。

 福島県の日本酒は全国新酒鑑評会で金賞受賞数が9回連続日本一に輝くなど評価を受けています。すぐ近い未来、その高い品質のお酒を安定して造れるようになるのだと思うとワクワクしますね◎

②.ホタルが水利きしたお酒『KATARU HOTARU(語蛍)』発売(三重県)(詳細はコチラ)

 元坂酒造株式会社(三重県多気郡、代表銘柄:八兵衛)は、失われつつある日本の原風景を伝え残すことをテーマに、蛍が出現した年にだけ製造する日本酒「語蛍」を6月21日(金)よりオフィシャルサイトにて販売を開始しています。

 『KATARU HOTARU(語蛍)』の製造条件は、ホタルが訪れること。ホタルの生息には綺麗な水が欠かせないものですがそれは酒造りも同じです。
近年、メガソーラーの設置などで、日本の里山の風景が一変しています。里山の景観だけでなく、過度な森林の伐採は雨水を浄化するフィルターとしての機能を損ない、水質悪化が懸念されている地域もあります。国土交通省による「全国一級河川水質調査」のデータによりますと過去11回にわたり「水質1位」を獲得している宮川は、極めて水質の高い河川なのです。生活排水や工業廃水などによる汚染が極めて少ないことがホタルの理想的な生息環境なのだと言えます。このことが酒造りにつかわれる仕込み水の品質が、高く保たれていることを証明します。

 『KATARU HOTARU(語蛍)』は元坂酒造の取水地・宮川(大台町柳原)にホタルが来た年にだけ製造されるお酒です。ラベルにはその年はじめてホタルが観察された日付が押されています。2024年分に至っては、2023年6月7日にホタルの出現が確認できたため、製造・販売をしています。

 ◆価格は税込み4,800円で、公式の販売サイトにて購入できます。

『KATARU HOTARU(語蛍)』

人生で一度も蛍を実際に観たことがないため、なんだかこの日本酒は非常に希少なものに感じます◎

③.日本酒を使った新たなお酒“浄酎”に込めた思い(広島県)(詳細はコチラ)

 近年、日本酒は世界中に輸出されていますが、その一方で国内の酒蔵は減少しています。そうしたなか、スタートアップ企業のナオライ株式会社(広島県三角島)は、日本酒を新たな酒造りに活かそうとチャレンジしています。

 打ち出しているのが、“浄酎(じょうちゅう)”という2020年に誕生した新しいお酒で、これは広島各地で醸成された純米酒を独自技術で低温蒸留し、オーク樽で熟成したもので、まるでウイスキーのような味わいになります。そのため、日本酒であれば新鮮であるほど価値が高いものの、浄酎は古いほど価値が高まり、ウイスキーなどと同じく資産価値が生まれます。

 代表の三宅紘一郎さんは浄酎を始めた理由について「日本酒の酒蔵が次々と潰れていくので、そこを何とかしたいという思いでやっている。地域に酒蔵が点在してほしいとか、100年・200年の歴史を紡ぐ酒蔵を残した未来を作りたい思いが源泉にある」と、“酒蔵の再生”であると述べています。また、「“酒蔵再生”は普通の方からしたらあまり関心がないところなので、まずは商品で知ってもらい、酒蔵が今ピーク時の4分の1になっていることに興味を持っていただいて、酒蔵をなんとかしようという仲間を増やしていきたい」と思いを語っていました。

『浄酎(じょうちゅう)』

 新しい日本酒の在り方を知りました。”日本のお酒”としてこれからより多くの人々に知って、飲んでもらえるようになることを願っております◎

😀{”浄”酎を飲んだら体に蓄積された悪いものが”浄”化されればいいのに、なんて……🍶✨

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